6月7~11日まで松江市総合体育館(島根)で前期日本リーグが開催された。男子1部は東京アート、女子1部はアスモが優勝を飾った。
【男子1部】大混戦を制して、東京アートが王座を奪還
東京アートが5シーズンぶりの優勝
チームをけん引した張は最高殊勲選手賞を受賞
高木和はシチズン時計戦の5番で勝利。貴重な勝ち星をもたらした
東京アートが5シーズンぶり23回目の優勝を果たした。最終成績は協和発酵キリン、シチズン時計と6勝1敗で並び、協和発酵キリンとは得失点差でも並んだが、得失ゲーム数でわずかに2ゲーム上回り、大混戦を制した。ここ最近は優勝から遠ざかっていた東京アートだが、最高殊勲選手賞を受賞した張一博をはじめ、全選手が力を発揮して王座を奪還した。
3連覇を狙った協和発酵キリンは得失ゲーム数の差で惜しくも2位、3位のシチズン時計は最終戦の日鉄住金物流に勝てば優勝という状況だったが、惜しくも敗れて3位となった。
■東京アート・大森監督のコメント
「各チームに有力な新人選手が入ってきて、どのような勢力図になるのかなと思っていました。そういった意味でも今年最初の日本リーグで優勝したチームが今季の主導権を握っていけると思っていたので、今大会は大事な大会だと思っていました。大混戦の中で全体の得失点差、得失ゲーム数の差で優勝だったのですが、1試合目から最後の試合まで油断することなく1本1本積み重ねてきたことが、優勝につながったのかなと思います。全ての試合が大事でしたが、シチズン時計戦の1対1で迎えたダブルスを取れたこと、日鉄住金物流戦で2番の村松が勝利したこと、協和発酵キリン戦の2番で大矢が勝利したことが大きかったです」
3連覇を狙った協和発酵キリンは得失ゲーム数の差で惜しくも2位、3位のシチズン時計は最終戦の日鉄住金物流に勝てば優勝という状況だったが、惜しくも敗れて3位となった。
■東京アート・大森監督のコメント
「各チームに有力な新人選手が入ってきて、どのような勢力図になるのかなと思っていました。そういった意味でも今年最初の日本リーグで優勝したチームが今季の主導権を握っていけると思っていたので、今大会は大事な大会だと思っていました。大混戦の中で全体の得失点差、得失ゲーム数の差で優勝だったのですが、1試合目から最後の試合まで油断することなく1本1本積み重ねてきたことが、優勝につながったのかなと思います。全ての試合が大事でしたが、シチズン時計戦の1対1で迎えたダブルスを取れたこと、日鉄住金物流戦で2番の村松が勝利したこと、協和発酵キリン戦の2番で大矢が勝利したことが大きかったです」
【女子1部】アスモが6シーズンぶり3回目の優勝
アスモが6シーズンぶりに頂点へ
最後は永尾がチームの優勝を決めた
エクセディ戦のラストで勝利するなど優勝に貢献した小道野
アスモが6シーズンぶり3回目の優勝を飾った。昨季2部で優勝し、今大会は1部復帰戦となったが初戦の日本生命戦に敗れて以降、6連勝で頂点に立った。3時間を越える死闘となった第6戦のエクセディ戦を制すと、最終戦は愛媛銀行に3対1で勝利。最後はエースの永尾がプレッシャーのかかる状況の中、勝ち切ってチームの優勝を決めた。
日本生命は最終戦に勝てば優勝という状況だったが敗れて2位、最終戦で日本生命に勝利したサンリツが3位に入賞した。
■アスモ・西條監督のコメント
「試合が始まる前は入れ替え戦も意識していて、1戦1戦が勝負だと思っていたので優勝できてうれしいです。(5番までもつれた第6戦のエクセディ戦は)本当に負けたかなと何度も思いましたが、小道野がゲームオールの試合を制してくれて、そこで勢いに乗れたかなと思います。(最終戦を前に日本生命と勝敗で並んだが)とにかく最終戦を勝つことを考えていて、優勝は考えていませんでした。日本生命がサンリツに敗れたとき、選手たちは少し力んだ感じがあり、気にしたかなと思ったので、4番の永尾が試合に臨む前に『(目の前の)試合に集中しよう』と話しました。その結果が出てよかったです。去年の今頃は2部に落ちて悔しい思いをしました。私自身はもちろん、選手たちも悔しかったと思うので、(今大会の優勝は)この1年頑張ってくれた結果かなと思います」
2部は男子が琉球アスティーダ、女子はJR北海道が優勝を飾り、1部復帰を果たした。
大会の記録は日本卓球リーグのホームページに掲載されています。
日本卓球リーグ実業団連盟:http://www.jttl.gr.jp/
今大会の模様は卓球レポート2017年8月号(7/20発売)に掲載されます。