梅村対木原の日本選手同士の一戦となった21歳以下女子シングルス決勝。序盤は梅村がバック面の異質ラバーを駆使したプレーで5-1とリード。梅村はその後も、アップ系のサービスで木原のレシーブミスを誘い得点するなど、ゲームを優位に進めて11-6で第1ゲームを先制した。
第2ゲームは互いに譲らない展開が続いたが、9-9から木原がレシーブエースで2連続得点。梅村の若干甘くなったサービスを見逃さずに強打してゲームを奪い返した。
互いにゲームを取り合って迎えた第3ゲームは梅村が試合の主導権を握る。リードをされる展開が続いた木原は焦りからかフォア前の浮いたストップをドライブミスするなど、正確なプレーにほころびが見えた。木原の隙を見逃さない梅村はこのままリードを保ち、11-8で優勝に王手をかけた。
第4ゲームも試合の流れは変わらず、梅村が木原の攻撃に確実にブロックで対応するなど、落ち着いた試合運びで勝利を収め、日本開催のワールドツアーで見事頂点を手にした。
一方、木原は敗れはしたものの精度の高いプレーで見事に決勝に進出。ワールドツアー最年少記録となる12歳316日での優勝とはならなかったが、最後まで好プレーを見せた。
■梅村優香のコメント
「優勝できると思っていなくて、1つでも多く勝つことを考えていました。あまり国際大会に出場することができないので、このチャンスを逃さないようにしようと思ってプレーしました。決勝は相手に打たせてから、攻撃する自分の卓球が良くて、非常にやりやすかったです。異質ラバーでの変化を付けたプレーが効いて、コースの打ち分けもできたので思い通りに試合を展開することができました」
<21歳以下女子シングルス決勝>
梅村優香(四天王寺高) 6,-9,8,8 木原美悠(JOCエリートアカデミー)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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