水谷はシュテーガー(ドイツ)と対戦。リオオリンピック団体戦でも対戦した両者による一戦は、シュテーガーが第1ゲームの中盤までリードをする展開となる。しかし、水谷は厳しいストップからミスを誘うなど台上プレーから追いつくと、最後は台上でフリックを決めて11-9でゲームを先制した。
第2ゲームも奪った水谷だが、第3ゲームはシュテーガーがゲームをリード。水谷はラリーで後手に回るケースが目立つ。フォアハンドドライブのラリーにもミスが出てこのゲームを7-11で落とす。
第4ゲーム、水谷は前半でリードを広げると、中盤以降は思い切りの良い回り込みで先手を奪うケースが増える。シュテーガーの甘い返球には前陣でバックハンドドライブを強打して得点。最後までリードを保ち続けて勝利に王手をかけた。
第5ゲームはシュテーガーが前半でリード。水谷のドライブをカウンターするなどリードを広げた。対する水谷はサービス・レシーブでシュテーガーを揺さぶり、ゲームの主導権を握り返す。ジュースにもつれる接戦となったが、最後は下回転系サービスでエースを奪って勝利。世界卓球後、初の国際大会となったが、きっちりと勝利を収めて2回戦へと勝ち進んだ。
このほか、昨日の21歳以下男子のファイナリストの龍崎(明治大)はサウスポーのK.カールソン(スウェーデン)のワイドな攻めの前に好機を見いだせず敗戦。神(シチズン時計)、大島(木下グループ)、吉田(協和発酵キリン)も2回戦進出とはならなかった。
<男子シングルス1回戦(日本選手関係)>
水谷(木下グループ) 9,5,-7,5,10 シュテーガー(ドイツ)
K.カールソン(スウェーデン) 3,7,4,4 龍崎東寅(明治大)
黄鎮廷(香港) 5,6,7,10 神巧也(シチズン時計)
ルベッソン(スウェーデン) 4,6,5,-8,10 大島祐哉(木下グループ)
樊振東(中国) 10,9,6,9 吉田雅己(協和発酵キリン)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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ライオン卓球ジャパンオープン荻村杯2017:http://japantabletennis.com/japanopen2017/
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