孫穎莎はここまで第1シードの馮天薇(シンガポール)、シャン・シャオナ(ドイツ)らを破って準決勝に進出。対する王曼昱は石川、伊藤ら日本選手を破ってベスト4に入った。
中国の若手同士による対戦は第1ゲームからジュースにもつれる接戦となる。互いにレシーブの展開から得点を重ねたが、14-14から孫穎莎が連続得点。孫穎莎は王曼昱のバック側へのナックル性サービスでミスを誘うと、最後は王曼昱のバック側へフォアハンドドライブを決めて得点。孫穎莎が16-14で第1ゲームを先制した。
第2ゲームも接戦の展開が続いたが、孫穎莎は10-9とゲームポイントを握ったところから王曼昱がフォア側へ送ったチキータを狙い打って得点。16歳ながらラリーの組み立てのうまさと勘の良さが光るプレーでゲームを連取する。
第3ゲームは接戦の展開から王曼昱がチキータとバックハンドドライブを軸にした攻撃で10-9とゲームポイントを握るが、孫穎莎がフォア前のサービスに対して強烈なフリックレシーブでジュースに持ち込むと、最後はバック前のサービスに対してチキータで得点。孫穎莎が勝負どころでの台上技術で王曼昱を上回り3ゲームを立て続けに取った。第4ゲームは王曼昱がリスクを背負って攻めるもミスが続いてリズムに乗れず、終盤は孫穎莎が台上技術に加えて両ハンドのコース取り、フットワークの良さも見せて先輩の王曼昱をゲームカウント4対0で破った。孫穎莎はワールドツアー初出場でファイナルの舞台へと駒を進めた。
<女子シングルス準決勝>
孫穎莎(中国) 14,9,12,7 王曼昱(中国)
今大会の模様は卓球レポート8月号(7月20日発売)に掲載
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