8月28日~9月6日まで、武清体育センター(武清)にて第13回全中国運動会が開催されている。この大会は4年に1回、40種の競技の中国一が決められる大会だ。中国卓球界ではこの大会の位置づけは非常に高く、レベルの高い争いが繰り広げられている。大会4日目は男女団体の準決勝が行われ決勝に進出する2チームが決まった。
■男子団体準決勝
上海 3-2 解放軍
許昕 11,-5,7,-11,-8 樊振東○
○尚坤 8,9,9 周雨
○趙子豪 9,-3,-3,4,6 徐晨皓
尚坤 -5,-9,-7 樊振東○
○許昕 -8,-7,5,8,3 周雨
四川 3-1 広東
○許鋭鋒 8,-7,-6,9,2 林高遠
朱霖峰 -7,-9,5,9,-12 周啓豪○
○厳升 3,10,-9,8 張超
○朱霖峰 -8,6,8,7 林高遠
許鋭鋒 - 周啓豪
男子団体準決勝2試合が行われ、上海と四川が決勝進出を決めた。
四川がまさかの決勝進出を決めた。対戦した広東は準々決勝で馬龍、閻安、王楚欽を擁する優勝候補筆頭の北京を今大会好調の林高遠の2点と張超で3対1で破りベスト4入り。しかし、準決勝では頼みの林高遠がまさかの2点落とし。準々決勝で閻安を破った張超も、ペン表ソフトの厳升のボールに対応しきれずに敗れた。日本でも馴染みのある名前がないであろう四川の決勝進出を意外に感じる人も少なくないだろう。だが、無名でも実力者であることには違いない。このような大舞台では何が起こるか分からないということを改めて痛感させられる1試合となった。
2013年の第12回大会で優勝を飾っている解放軍が準決勝で姿を消した。解放軍はトップで樊振東が許昕とのエース対決となったが、樊振東に分の悪い許昕がつながずに強打を増やし、樊振東に先手を取らせない戦術で2対1とリードしマッチポイントを握るが、樊振東の強気の両ハンドカウンターが決まり最終ゲームへ。時折肩を押さえながらプレーする許昕に勢いがなくなり、樊振東が逆転勝ちを収めた。2番は尚坤が前陣ブロックとカウンターでワイドに振ってバックの得意な周雨に的を絞らせずベテランらしく戦術勝ち。3番はペンの趙子豪がバック対バックでも自信を持ってプレー。徐晨皓は次第に押されて逆転負けを喫した。
許鋭鋒 - 周啓豪
男子団体準決勝2試合が行われ、上海と四川が決勝進出を決めた。
四川がまさかの決勝進出を決めた。対戦した広東は準々決勝で馬龍、閻安、王楚欽を擁する優勝候補筆頭の北京を今大会好調の林高遠の2点と張超で3対1で破りベスト4入り。しかし、準決勝では頼みの林高遠がまさかの2点落とし。準々決勝で閻安を破った張超も、ペン表ソフトの厳升のボールに対応しきれずに敗れた。日本でも馴染みのある名前がないであろう四川の決勝進出を意外に感じる人も少なくないだろう。だが、無名でも実力者であることには違いない。このような大舞台では何が起こるか分からないということを改めて痛感させられる1試合となった。
2013年の第12回大会で優勝を飾っている解放軍が準決勝で姿を消した。解放軍はトップで樊振東が許昕とのエース対決となったが、樊振東に分の悪い許昕がつながずに強打を増やし、樊振東に先手を取らせない戦術で2対1とリードしマッチポイントを握るが、樊振東の強気の両ハンドカウンターが決まり最終ゲームへ。時折肩を押さえながらプレーする許昕に勢いがなくなり、樊振東が逆転勝ちを収めた。2番は尚坤が前陣ブロックとカウンターでワイドに振ってバックの得意な周雨に的を絞らせずベテランらしく戦術勝ち。3番はペンの趙子豪がバック対バックでも自信を持ってプレー。徐晨皓は次第に押されて逆転負けを喫した。
張継科、馬龍らが既に姿を消している団体戦で、樊振東が意地を見せて2点取りするが、ラストは許昕が0対2の劣勢から、緩急を交えたボールで周雨のペースを崩し逆転勝ち。最終ゲーム10-3からの1本は、周雨のスマッシュが決まり、許昕が返球できずに周雨の得点かと思われたが、審判は許昕の得点として11-3をコール。場内のスクリーンで最後のラリーがスロー再生されると、周雨のスマッシュが自陣でバウンドしている様子に観客がざわめき、あらためて許昕の得点となり、上海の決勝進出が決まった。大会4日目は肩の力の抜ける終わり方となった。
朱霖峰が林高遠を破り四川が決勝へ
四川はまさかの決勝進出
前半戦を盛り上げた林高遠だが力尽きたか
ラストで許昕が試合運びのうまさを見せた
許昕とチームメートも意外な結末に驚きを隠せなかった
2点を挙げた樊振東はベンチでも声を出して応援したが……
卓レポ.comでは連日の熱戦の様子を最終日の9月6日までお届けします!
今大会の詳細な情報は下記サイトをご覧ください。
中華人民共和国第13届運動会(記録ページ):http://results.tianjin2017.gov.cn:81/
今大会の模様は卓球レポート11月号(10/20発売)に掲載。