平成29年12月9~10日までJTTLファイナル4が沖縄県の那覇市市民体育館で開催された。日本リーグ前後期の総合上位4位までが出場する文字通り今年度の日本リーグのチャンピオンを決める大会。選手たちのハイレベルな技と技の応酬が展開された。
【男子】協和発酵キリンがV2
3番ダブルスの上田/松平が決めた
今大会が最後の団体戦となる森本を全員で胴上げ
決勝戦は総合1位の協和発酵キリンと総合2位の東京アートとの対戦。初戦で対戦した際は東京アートが3対1で勝利。敗れた協和発酵キリンは準決勝に回りリコーを破ったチシズン時計に3対1で勝利して決勝へ。再び東京アートとの決戦となった。
1番は上田仁と吉田海偉の強者同士の対戦。試合は上田が高い集中力で質の高い両ハンド攻守で吉田を上回り完勝。貴重な先制点を挙げた。
2番では今大会初出場の吉田雅己が抑えていた気持ちを爆発させるかのような怒涛の攻撃プレーで高木和を押していく。高木和も粘りを見せて応戦するが勢いを止めることができなかった。
勢いにのった協和発酵キリンは3番ダブルスでも松平賢二/上田仁ペアが躍動。松平のバックハンドが冴えわたりラリー戦で得点を重ねた。最後はラリーの末、上田の攻撃が決まり優勝を決め昨年に続き見事V2を達成した。
表彰のあと、今大会が最後の団体戦となるチームメイトの森本を胴上げし全員で優勝を分かち合った。
2番の常晨晨が貴重な1点を挙げた
苦しい戦いの続いた1年に有終の美を飾った
女子決勝は、サンリツに勝利したアスモと、中国電力に競り勝ち、準決勝でサンリツを下し勝ち上がった日本生命との対戦となった。
1番は平田友貴と前田美優の対戦。2人とも強い気持ちで戦うタイプ同士で1球1球気迫あふれるプレーを見せた。結果は最後まで前田が強気のプレーで押し切り勝利し日本生命が先制。
2番は常晨晨と小道野結。サウスポーでワイドに攻める常晨晨に対しピッチの早い両ハンドで攻める小道野。両者一進一退の攻防の末、わずかに常晨晨が上回り日本生命が優勝に王手をかけた。
3番ダブルスも田代早紀/前田美優ペアが永尾尭子/平田友貴との競り合いを制して日本生命が勝利。今年度は苦しい戦いが続いた日本生命が最後にうれしい優勝を果たした。
最後は選手たちが輪になって優勝を喜びあった。
沖縄で初めての開催となったファイナル4は地元の暖かい声援の中で開催された。那覇空港には大会の看板を掲げ沖縄県全体で歓迎した。後期大会では琉球アスティーダが1部で健闘した。これからもみんなで一致団結して卓球の熱気が高く盛り上がっていくと感じた。