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全日本卓球2018 伊藤が石川を破って初の決勝進出

女子シングルス準決勝第1試合では伊藤美誠(スターツSC)が通算4度の優勝を誇る石川佳純(全農)をゲームカウント4対1で破り、初の決勝進出を果たした。


<女子シングルス準決勝>
伊藤美誠(スターツSC) -7,7,8,6,8 石川佳純(全農)

 初の決勝進出を狙う伊藤は2年ぶり5度目の優勝を目指す石川と対戦。今大会ともに調子の良さがうかがえる2人による対戦は、石川が第1ゲームを先制する。石川は徹底して伊藤のバックサイドへロングサービスを出したところから得点を量産。伊藤は石川のロングサービスに対してレシーブミスが続き、ゲームを奪われた。
 第2ゲームは中盤まで接戦が続いたが、6-5と石川がリードしたところから伊藤が4連続得点。石川のバックサイドを厳しく突くバックハンド強打が決まり出すと、最後は石川のツッツキをバックハンドドライブで決めてゲームを取り返した。
 互いにゲームを取り合って第3ゲームは伊藤が終盤に抜け出してゲームを連取。伊藤は石川のバックサイドへの厳しい攻めにきっちりと対応するなど、対応力の高さを見せた。
 第4ゲームは石川が台から少し距離を取ったところからバックハンド強打を決めるなど、前半でリードをしたが、石川6-3リードから伊藤がスパーク。長いラリー戦を制してガッツポーズを見せるなど、波に乗って8連続得点で勝利に王手をかけた。
 意地を見せたい石川は第5ゲーム、4-1とリードするが、石川の徹底したバックロングへのサービスに対応した伊藤が差を詰める。石川6-5リードからは伊藤が4連続得点。伊藤は石川のミドルを厳しく突いて、石川のバックハンドのループドライブが浮いたところ狙い打つプレー、フォアストレートへのフォアハンド強打など多彩な技術でマッチポイントを握ると、最後はバックサイドへのボールに対して回り込みフォアハンド強打を決めて勝利。
2年ぶりの優勝を狙った石川を充実したプレーで破り、初の決勝進出を果たした。
 一方の石川は伊藤のバックサイドに徹底してロングサービスを出して先制点を挙げたが、第2ゲーム以降は伊藤の幅の広いプレーに揺さぶられる展開が続き、2年ぶりの王座奪還とはならなかった。

■石川佳純のコメント
「1ゲーム目は良いプレーができましたが、弱気の虫が出て2ゲーム目で守りに入ったところで伊藤選手の良いプレーをひきだしてしまいました。
 4ゲーム目も5ゲーム目も序盤でリードしましたが、焦って凡ミスが多くなってしまいました。落ち着いてラリーをすれば勝つ自信はありましたが、焦ってそこまでいけず強打を決められてしまいました。
 伊藤選手はスマッシュがうまくてやりにくかったです。スマッシュを決められると精神的にダメージもあり、非常にやりにくかったです。
 悔しい気持ちは大きいし、弱気になったら勝てないと感じました。試合前からそれを注意していたのですが、2ゲーム目から台に入れるようなボールが多くなってしまいました。1ゲーム目を思ったより簡単にとってしまい、攻め抜こうというより入れにいく気持ちが大きくなってしまいました」

 

伊藤が快心のプレーで石川に勝利
 
中盤以降、フォアハンド強打が次々に決まった

王座奪還を狙った石川は伊藤の猛攻を止めることができず

 

詳しい情報は日本卓球協会ホームページに掲載されています。
日本卓球協会:http:/www.jtta.or.jp
全日本卓球(特設サイト):http://www.japantabletennis.com/zennihon2018

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全日本選手権大会の特集は卓球レポート3月号(2月20日発売号)に掲載します。

 

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