【女子シングルス2回戦】
伊藤、石川が快勝!早田は木子に惜敗
伊藤は相手があきらめるほどの完璧なカット打ちを披露
体幹の強さが素晴らしい石川
要所で回り込み決め、早田を下した木子
早田は持ち味の両ハンドで木子に迫ったがわずかに及ばず
男子級のボールを打つ王曼昱
女子シングルス2回戦の残り4試合が行われ、3人の日本選手が登場した。
伊藤美誠は、カットの徐孝元(韓国)を圧倒。ドライブの回転量の使い分けでチャンスをつくり、スマッシュで仕留めるという文句のつけようのない見事なカット打ちで伊藤が徐孝元をストレートで下し、ベスト8に勝ち進んだ。
石川佳純は前陣でのラリー戦に強いスッチ(ルーマニア)と対戦。台についての高速ラリー戦になったが、体勢の崩れなさと球威で石川が上回り、ゲームカウント4対1でスッチを下した。
早田ひなは木子(中国)に競り合いながらも敗れた。北九州出身の早田は地元の声援をバックに果敢に挑んだが、要所で木子にストップからの回り込みフォアハンドを決められ、ベスト8入りはならなかった。
王曼昱(中国)対李皓晴(中国香港)は激しい打ち合いになったが、威力に勝る王曼昱が勝利。
この結果、女子シングルス準々決勝のカードは以下の通りになった。
石川(日本)対陳幸同(中国)
鄭怡静(チャイニーズタイペイ)対伊藤(日本)
平野(日本)対劉詩雯(中国)
木子(中国)対王曼昱(中国)
【男子シングルス2回戦】
張本が圧巻の勝利!吉村は馬龍に敗れる
張本は高速プレーで難敵をシャットアウト
横綱相撲を見せた馬龍
何をしても馬龍に通じない吉村はこの表情
張継科はバックハンドのキレが戻ってきた
李尚洙は得意のバックカウンターで逃げ切った
張本智和は豪打を誇るサウスポーの周雨(中国)と対戦。相当な苦戦が予想されたが、張本はチキータやフリックからの速攻とフラット系のブロックで振り回す戦い方で周雨を完璧に攻略。逆横回転系のサービスもよく利き、ストレートで下して、ベスト8へ勝ち上がった。
吉村真晴は、世界王者の馬龍(中国)と対戦。吉村はキレのある両ハンドドライブで第1ゲームはジュースまで迫ったが、その後は馬龍に鋭い両ハンドをうまくさばかれて、勝機を見いだせなかった。
張継科対梁靖崑は、ゲームオールジュースまでもつれ込む接戦になった。バック対バックで優位に立った方がゲームを取る展開になったが、最終の第7ゲーム、要所で回り込みフォアハンドを決めた張継科が後輩の梁靖崑を振り切った。張継科は、復帰の理由の1つに若手の成長不足を挙げたが、その言を証明する意地の勝利だったといえよう。
李尚洙(韓国)対廖振珽(チャイニーズタイペイ)は、ゲームオールまでもつれたが、最後は李尚洙が世界3位の意地を見せて得意のバックカウンターを連発し、廖振珽を振り切った。
この結果により、男子シングルス準々決勝のカードは以下の通りになった。
ボル(ドイツ)対松平(日本)
上田(日本)対張継科(中国)
李尚洙(韓国)対荘智淵(チャイニーズタイペイ)
張本(日本)対馬龍(中国)
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)