【男子シングルス準決勝】
張本が世界3位の李尚洙を撃破し、決勝進出!
張本は昨日の馬龍に続き、世界の強豪を撃破!
今日はチキータが冴えた
李尚洙は張本の速さに引き離された
【スコア】
張本智和(日本) 5, -10, 4, 5, -5, 9 李尚洙(韓国)
昨日馬龍(中国)に勝ち、世界中に衝撃を与えた張本智和は、李尚洙(韓国)と決勝進出をかけて対戦した。ビッグゲームを制した後は、気持ちが落ち着いてしまって次の試合でぽろっと負けることは卓球に限らず、どのスポーツでもあることだが、14歳の怪物にそんな心配は無用だった。
「サービスは昨日ほど効かなかったけれど、ラリーで点数を取ることができました」という張本のコメント通り、序盤から得意のチキータとバックハンドを軸に躍動感あふれるプレーを展開する。バックハンドが得意な李尚洙に対し、バック対バックでひけをとらない張本が先に3ゲームを取り、王手をかける。李尚洙もストレートへのバックハンドやフリックで2ゲームを返すが、最後は張本が速さで李尚洙を引き離し、ゲームカウント4対2で勝利。決勝へと駒を進めた。
ボル(ドイツ)が棄権したことで、張本の決勝の相手は張継科(中国)になった。「張継科とは先週(中国オープンで)当たったばかりで、決勝で当たるとは思っていませんでしたが、勢いと実力で勝っていると思うので準々決勝や準決勝のようなプレーができれば勝てると思います」と決勝に向けて頼もしいコメントを語ってくれた張本。決勝は、もう間もなく行われる。
【男子シングルス準決勝】
ボルが首の故障で棄権。張継科が決勝へ
ボル(ドイツ)対張継科(中国)の準決勝は、ボルが首の故障のために棄権。これにより、張継科が自動的に決勝へ進むことになった。
昨日の松平健太との準々決勝の終盤に首に痛みを感じたというボル。実はボルは2年前にも首のヘルニアを患っており、そのときは完治に半年を要し、引退も考えたという。以下に卓レポに寄せてくれたボルのコメントを掲載する。張継科とのハイレベルな試合を見ることができなかったことは残念だが、一刻も早いボルの復帰を願いたい。
■ボルのコメント
「今日プレーしようと試みたが、残念ながらよくならなかった。60パーセントの力で打っても痛みが出てしまう。試合に出ることによって深刻なダメージを受けるリスクは高く、自分のキャリアが終わることも考えてしまう。応援してくれた皆さんには棄権を決断して申し訳ない。この場を借りて、昨日治療してくれた日本卓球協会とマッサーにお礼を申し上げたい」
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(写真=佐藤孝弘 文=猪瀬健治)