男子学校対抗決勝で史上最多タイの6連覇を達成した四天王寺の村田監督と、初優勝に臨み王者に挑戦した遊学館の安達監督に学校対抗を振り返ってもらった。
●女子学校対抗優勝 四天王寺 村田充史監督インタビュー
本当に信じられないです。こっちに来る前の状態は決してよくなかったんですが、こっちに来てからは少しずつ気合いも入ってきて、尻上がりに調子も上がってきました。
オーダーは準決勝が終わった時点で決勝のオーダーは3年生4人で行こうと決めていました。遊学館さんはオーダーを変えてきましたが、うちとしてはやりにくいということはありませんでした。1番の宮﨑は苦戦はすると思っていましたが、よく勝ってくれました。塩見もよく勝ちましたね。今の力だと出雲の方がたぶん上だと思いますが、1ゲーム取り、2ゲーム取りという感じで勝ってくれました。
ダブルスは出雲/相馬ペアにはしっかり対策を立ててきました。他のペアで来られてもいいように対策はしていたので、準備はかなりしてきたと思います。それでも3対7か2対8くらいで、かなり分は悪いと考えていましたが、梅村優香と佐藤瞳が練習相手を務めてくれたので、本当にみんなに助けられた優勝です。
●女子学校対抗2位 遊学館 安達健佑監督インタビュー
悔しいですし、負けたのは監督の責任だと思います。今回は優勝を狙って、事前合宿も計画的にやりましたし、対策も立ててきました。うちは経験値が少なく、チャレンジしなければならない部分も必要だったので、準備はしてきたんですが、四天王寺さんの壁を壊すことはできませんでした。
(決勝のオーダーは)平川も力がないわけではありませんが、四天王寺の選手と対戦すると、おそらくラリーに持ち込まれて厳しい展開になるんじゃないかと思いました。その点、津隈はいいものを持っているので可能性があるのではないかと、うちの女子のコーチと相談して出すことに決めました。本当は2回戦から使いたかったのですが、組み合わせが厳しいということもあって使うチャンスがなかったのは残念でした。
うちは出雲と、出雲/相馬のダブルス、あとは相馬か千葉が1点で3点を取るという計算だったので、出雲が負けたのは正直痛かったですね。出雲も四天王寺にいたことがあるので、対策は徹底的にされてきて、それはわかってはいたんですが、対応しきれなかったので、もっとこちらも徹底してやり込まなければいけないと感じました。出雲はリラックスした状態でないと、プレーもすべて固まってしまうので、笑顔が見えるくらいの方がのびのびとプレーできるので、それはよかったと思います。
昨年はインターハイに初入賞しましたが、経験値が足りないところがあったので、四天王寺と当たるというだけでびびってしまったというのがあります。選抜に関しては、オーダーも当たって優勝が狙えるなと思ったんですが、決勝の舞台に立ったというのが初めてで緊張してしまったということがありました。今回は決勝も経験しているので、準備してきましたが、戦術の転換について行けずに、そこが敗因だったかなと思います。
チームを一致団結させたり、0対2スタートで雰囲気が悪くなってしまったのも持ち直すことができませんでしたし、戦術転換に対する対応もできなかったので、それは監督の責任だと思います。
観客席にも大勢の選手が応援してくれていましたし、ここに来るまでもいろいろな方にお世話になってきているので、それを絶対に忘れるなと、こんな感じで負けるんじゃないぞと(出雲/相馬を)送り出しました。
次は国体があるので、大阪にリベンジして、来年の選抜、インターハイで優勝します。シングルスでもまだ出雲と相馬が残っているので個人のタイトルも持って帰ります!
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(取材/文=猪瀬健治、佐藤孝弘)