LIONカップ第23回ジャパントップ12が宮城県カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)で開催。
初日の今日(3月2日)は、4月に行われる世界卓球ブダペスト2019の代表選考会が行われ、男子は森薗政崇(岡山リベッツ)が優勝し、男子シングルス代表の切符をつかみ取った。
●男子シングルス決勝の結果
森薗政崇(岡山リベッツ) -7,10,9,9,7 吉田雅己(岡山リベッツ)
男子代表選考会の決勝は、森薗対吉田雅己(岡山リベッツ)という、Tリーグ・岡山リベッツの同士討ちになった。
互いに手の内を知り尽くしている両者の試合は、1ゲーム目を吉田が先行する。一方、準々決勝(本日の1回戦)で平野友樹(協和発酵キリン)、準決勝で戸上隼輔(野田学園高)をともにゲームオールで下してきた森薗は、激戦の疲れからか少し動きが重そうに見える。
しかし、世界代表が賭かる試合で簡単に引き下がれない森薗は、第2ゲームから気合いを入れ直し、動きがよみがえる。回り込みのカウンターやバックハンドでの攻撃的なブロックが冴え、4ゲーム連取で吉田を振り切り、見事に世界代表の座を射止めた。
一方、吉田は考え抜かれたサービスの配球とミスの少ない安定した両ハンドを武器に、準々決勝で代表候補の一人と目されていた大島祐哉(木下グループ)、準決勝で松平賢二(協和発酵キリン)を下し、決勝進出。森薗にはゲームカウント1対4で敗れたが、いずれのゲームも接戦だっただけに悔やまれる敗戦になってしまった。
●男子シングルス準決勝の結果
森薗政崇(岡山リベッツ) 4,-5,8,-9,-9,8,7 戸上隼輔(野田学園高)
吉田雅己(岡山リベッツ) 6,-8,11,7,8 松平賢二(協和発酵キリン)
3位の戸上隼輔(野田学園高)は準々決勝で宇田幸矢(JOCエリートアカデミー)との高校生対決を制するも、準決勝では森薗に要所でチキータからの両ハンドをしのがれ、ゲームオールで惜しくも敗れた。
もう一方の3位、松平は好調のバックハンドを武器に準々決勝で有延大夢(リコー)を破ったが、準決勝の吉田戦では勝負どころでミスが出てしまった。
●男子シングルス準々決勝の結果
森薗政崇(岡山リベッツ) -7,5,-8,5,7,-5,9 平野友樹(協和発酵キリン)
吉田雅己(岡山リベッツ) -5,-6,8,9,9,-9,5 大島祐哉(木下グループ)
戸上隼輔(野田学園高) 6,-10,6,9,5 宇田幸矢(JOCエリートアカデミー/大原学園)
松平賢二(協和発酵キリン) 10,12,-1,9,9 有延大夢(リコー)
(文=猪瀬健治 写真=佐藤孝弘)
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詳しい試合の結果は大会公式サイトでご確認ください。
日本卓球協会:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/516/Default.aspx