世界卓球2019ブダペストが、ハンガリーのハングエキスポで開催。
7日目は男子ダブルス決勝が行われ、馬龍/王楚欽(中国)がイオネスク/ロブレス(ルーマニア/スペイン)を4対1で下し、金メダルを獲得した。
●男子ダブルス決勝
馬龍/王楚欽(中国) 3,-8,7,3,5 イオネスク/ロブレス(ルーマニア/スペイン)
男子ダブルス決勝は、昨夜、梁靖崑/林高遠(中国)の強敵ペアをストレートで下した馬龍/王楚欽(中国)と、同じく昨夜、アポロニア/モンテイロ(ポルトガル)をゲームオールの逆転勝ちで下したイオネスク/ロブレス(ルーマニア/スペイン)の国際ペアの間で争われた。
イオネスク/ロブレスは昨年のワールドツアー中国オープンで、馬龍/許昕(中国)に勝っているだけに、決勝も決してノーチャンスではない。
しかし、試合が始まると、やはり馬龍/王楚欽が終始ペースを握る。チキータからオープンラリーに持ち込みたい国際ペアだったが、中国ペアがストップやフリック、押し込むようなツッツキなど、多彩な組み立てで試合を優位に進める。イオネスク/ロブレスは第2ゲームを大きなラリーで打ち勝って取るが、抵抗もここまで。
早い段階での攻めの多彩さと安定性で馬龍/王楚欽が上回り、金メダルを獲得した。
●馬龍/王楚欽のコメント
「決勝の相手のヨーロッパペアが強敵だということを知っていました。以前中国オープンで負けていることもあり、また今回も非常に実力を発揮していたので、十分な準備をして臨みました。彼らよりもスピーディーなプレーを心がけることで、王楚欽とのペアで優勝できました。非常に嬉しいです(馬龍)」
「この世界選手権大会での収穫は非常に大きいです。馬龍はシングルスにも出場していますが、私はダブルスにフォーカスすることができ、また、この世界選手権大会に向けて十分な練習を積んできたことで、非常に良いコンビネーションを発揮することができました(王楚欽)」
●イオネスク/ロブレスのコメント
「卓球を始めた時からビックタイトルでメダルを取ることを夢見てきました。今日、世界選手権大会の決勝という舞台に立てて、夢が叶いました。非常に誇りに思いますし、この結果は、自分を信じ、一生懸命に練習を積み重ねれば達成できるということを示していると思います(イオネスク)」
「この世界選手権大会は私にとって素晴らしいものとなりました。スペイン卓球史に最初のメダルをもたらすこともできましたし、決勝でプレーできるという滅多にない経験もすることができました。私たちはベストを尽くしましたが、相手は非常に強かった。優勝した馬龍と王楚欽におめでとうと言いたいです(ロブレス)」
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(写真=佐藤孝弘、文=猪瀬健治)