令和元年10月24~27日まで、島津アリーナ京都(京都府立体育館)で第86回全日本大学総合卓球選手権大会が開催。
大会最終日は男女シングルスの5回戦~決勝が行われ、男子は及川瑞基(専修大)が2連覇を達成した。
【男子シングルス】及川瑞基が2連覇
●男子シングルス決勝
及川瑞基(専修大) -3,11,9,2,7 木造勇人(愛知工業大)
決勝は準決勝の松山戦を引きずって、整理できないままに試合に入ってしまったという及川が、十分な準備をして臨んだ木造に先制を許すスタートとなった。準々決勝で吉田海斗、準決勝で三部と専修大勢を連破して決勝に勝ち進んだ木造は、前陣で早い打球点でワイドに攻めて及川を圧倒。
第2ゲームも木造がリードしたが、気持ちを立て直し、サービスの配分も変えたという及川が息を吹き戻し、中陣からのバックハンド強打、フォアストレートへのフォアハンドカウンターなど持ち味を発揮して、ここから4ゲームを連取。2連覇という最高の形で最後の全日学の幕を閉じた。
■及川瑞基選手のコメント
「率直にうれしい気持ちがひとつあります。僕の中ですごく苦しかったのが、準決勝の松山選手との試合で、3対1でリードして流れも結構よかったんですが、そこから1ゲーム取られて苦しくなりました。そこで1回整理して我慢できたので、決勝も吹っ切れていいプレーができたんじゃないかと思います。
決勝はいろいろ考えすぎてしまって、体も止まってしまいましたが、2ゲーム目から自分のやるべきことが段々分かってきたので、試合展開を作り出せたと思います。2ゲーム目からは気持ちの部分で相手を上回れたんじゃないかと思います。
30日からまたドイツに行きます。ブンデスリーグの試合も続きますし、そこで去年よりもいい結果を残せるようにして、全日本も控えているので、もっと試合を積んで課題を見直して、ランク以上を目指します。
世界卓球の最終選考会にも出られるので、代表を狙ってがんばりたいと思います」
3位には松山祐季(愛知工業大)と沼村斉弥(明治大)が入った。
松山は髙見真己(愛知工業大)との同士打ちの打撃戦を制して4強入り。準決勝では迷いのない両ハンドドライブでラリー戦で強さを発揮し及川も苦しめたが、一歩及ばなかった。
沼村は、田中佑汰(愛知工業大)を破り勢いにのる川上尚也(早稲田大)との競り合いを制して4強入り。サウスポーから繰り出すバックハンドのカウンターは打球点の早さ、威力ともに、大学生随一のクオリティーを誇っていたと言えるだろう。
ベスト8は以下の通り。
日本学生卓球連盟:http://www.jsttf-takkyu.com/
関西学生卓球連盟:http://www.kansai-sttf.net/
(取材=佐藤孝弘)