2019年11月8日(金)~10日(日)まで、全日本卓球選手権大会《カデットの部》が、山口県の維新大晃アリーナで開催。
13歳以下男子シングルスは、坂井雄飛(愛工大名電中)が優勝した。
混戦が予想された13歳以下男子シングルスは、第2シードの坂井(愛工大名電中)が優勝を果たした。
序盤こそ、「緊張した」と本人が明かすようにゲームオールの試合が続いたが、尻上がりに調子を上げ、準決勝ではサービスのいい吉山(TC中原)、決勝ではテクニシャンの薜(河北台中)を充実のプレーで下し、栄冠を手にした。
足が速く、どこからでも威力のあるフォアハンドドライブを打てるのが坂井の魅力。今後のさらなる成長に期待したい。
■坂井雄飛選手のコメント
「(優勝は)目標にしていましたけど、優勝できるとは思わなかったので信じられない、嬉しいです。全国大会優勝は初。初戦と4回戦で緊張してゲームオールになってしまったので危なかったです。
(勝因は)大事な場面で相手の逆を突くサービスを出したり、相手の打ちにくいコースに打って決まったことです。
今後の目標は、オリンピックで優勝することです」
変化とコースの分かりにくいしゃがみ込みサービスを武器に、準々決勝で大坪(アシュラ)、準決勝でナンバーワンシードの石井(石田卓球クラブ)ら実力者を倒して決勝へ勝ち進んだ。
サービスだけでなく、球さばきもうまい。今後パワーがついて決定力が増してくれば楽しみな選手だ。
【13歳以下男子シングルス3位】吉山和希(TC中原)
【13歳以下男子シングルス3位】石井佑季(石田卓球クラブ)
吉山(TC中原)は威力抜群のサービスからの両ハンド攻撃で表彰台。坂井に対してはサービスが思うように利かず、ストレートで破れた。
石井は第1シードの実力通りに3位まで勝ち進んだ。シャープなフォアハンドドライブで優勝を目指したが、薜のしゃがみ込みサービスからの攻守に思うようにペースを掴めず。
橋本悠嵩(卓伸クラブ)
詳しい記録はこちらから
日本卓球協会大会ページ:http://www.jtta.or.jp/tournament/tabid/122/rptid/524/Default.aspx
(取材=猪瀬健治)