一昨年の全日本で14歳の少女が彗星のごとく現れ、決勝の舞台まだ勝ち進んだ木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)の存在に驚いた卓球ファンは少なくなかっただろう。
今年はジュニア女子と女子シングルスで二冠を狙ったが、先に行われたジュニア女子では、まさかの初戦(3回戦)敗退に終わった。しかし、一般の部では、ジュニアの無念を晴らすようなキレのあるプレーで、優勝候補の一角、平野美宇(日本生命)をストレートでくだし、準々決勝では平侑里香(サンリツ)を破り、再び表彰台に戻ってきた。準決勝ではなかなかエンジンがかからず、石川佳純(全農)に敗れたものの、収穫も少なくなかったのではないだろうか。
●女子シングルス準決勝
石川佳純(全農) 5,6,8,-2,-7,6 木原美悠(JOCエリートアカデミー/星槎)
−準決勝を終えて、今の心境はいかがですか?
前回(石川と)対戦したときよりも内容は全然良くなっているんじゃないかと思います。前半の3ゲーム目までは少し自分のタイミングがつかめなかったので、もう少し早く調節していたら勝つチャンスはあったんじゃないかと思います。
気持ちの中では我慢しようと、ラリーになったら相手より我慢する気持ちを意識しました。(石川には)今まで勝ったことがないから、自分の実力を全部出せたらいいかなという感じで臨みました。少しずつ、近づいてきていると思います。次やったときは、勝ちます。ただ、結果よりも内容を重視したいです。
−具体的にはどの部分がよくなってきていると思いますか?
気持ちの部分で我慢するところは、少し良くなっているんじゃないかと思います。最初0対3になって、いつもだったらそのまま相手のペースになって負けてしまうんですけど、 「それやったら絶対にダメ」っていう気持ちを入れて、「1ゲームは絶対取らんと」と思いました。
−今回の全日本卓球全体を振り返っていかがでしたか?
全体的には、いつもジュニアでは良い成績が取れないんですけど、一般ですぐに気持ちを切り替えて、絶対上まで行きたい気持ちがあったので、 自分の実力は出せたんじゃないかと思います。
−今年の抱負は?
今年の抱負は、試合がたくさんあるかはまだわからないんですけど、 ワールドツアーや国内の試合があったときは、自分に負けず、相手に思い切って向かっていく気持ちで臨みたいと思います。
(まとめ=卓球レポート)