令和3年8月23~26日、日環アリーナ栃木(栃木県総合運動公園東エリア/栃木)にて第52回全国中学校卓球大会が開催。
大会初日は開会式の後、男女団体第1ステージ(予選リーグ)が行われ、決勝トーナメント進出校が決まった。予選リーグ終了後には、決勝トーナメントのドローが行われ、以下のように組み合わせが決まった。
【男子団体決勝トーナメント】1回戦で野田学園と中間東が激突
男子団体は、順当に強豪校が第2ステージ(決勝トーナメント)へ駒を進めた。予選ブロックから同じ地域のチームが複数決勝トーナメントに進出した場合、決勝まで当たらないように、反対の山に分散させるの全中式のドローでは強豪校が初戦から激突することがしばしばある。つまり、「くじ運」に大きく左右される側面があるのだ。今大会でも、決勝トーナメントの1回戦から注目すべきカードが生まれた。
なんといっても目玉は、野田学園(山口)、中間東(福岡)、明徳義塾(高知)、上宮(大阪)のブロック王者4校がベスト4を争う激戦区だろう。中学選抜2位の野田学園は中学選抜3位で3大会ぶりの王座奪還を目指す中間東と対決。攻撃力の高いチーム同士の激突だけに、好勝負が期待される。そして、隣のブロックでは近畿と四国の王者、上宮と明徳義塾が2回戦進出をかけて争う。この2試合の勝者がベスト4を争うのだから、激戦は必至だろう。
前回大会の王者の愛工大名電(愛知)は今大会でも優勝候補筆頭だ。男子シングルスで第2シードの坂井雄飛や全日本ホープスの部2位の吉山和希らタレントをそろえている。1回戦で対戦する城南(石川)は北陸ブロック1位の実力校。こちらも熱戦を期待したい。
【女子団体決勝トーナメント】優勝候補の貝塚二と四天王寺は反対ブロックに
男子同様、女子団体も強豪が順当に決勝トーナメント(第2ステージ)へ勝ち上がった。
優勝候補と目されるのは、春の中学選抜を制した貝塚二(大阪)。スーパールーキーの竹谷美涼、倉嶋杏奈の加入で中学選抜時よりも戦力がアップしており、春夏連覇といきたいところだろう。貝塚二は1回戦で実力校の明豊(大分)と対戦する組み合わせになった。
3連覇中の四天王寺(大阪)も、貝塚二とならぶ優勝候補だ。春の中学選抜には不出場だったが、近畿大会では貝塚二を抑えて優勝しており、その力は疑いようがない。近畿大会女子シングルス優勝の山本真愛、3位のカット主戦型・兼𠮷優花ら充実した戦力で4連覇を狙う。貝塚二とは決勝まで当たらない反対側のトーナメントに入ったが、1回戦で春の中学選抜3位で強豪の明徳義塾(高知)と対戦する組み合わせになった。団体戦の強さに定評がある明徳義塾が相手だけに、四天王寺は決勝トーナメントの初戦からギアをトップに上げてくるだろう。
春の中学選抜2位の山陽学園(岡山)もエースの面手凛を中心としたオーダーで頂点を目指す。1回戦で名経大高蔵(愛知)に勝てば、準々決勝で明徳義塾と四天王寺の勝者と戦う組み合わせになった。
そのほか1回戦で注目は、九州1位の中間東(福岡)対関東1位で春の中学選抜3位の横浜隼人(神奈川)。両者は春の中学選抜の1回戦で対戦しており、そのときは横浜隼人が勝利しているが、中間東も大野紗蘭ら力のあるルーキーの加入でレベルアップしている。九州と関東、それぞれのブロック王者の意地をかけた熱い戦いが見られそうだ。
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試合の詳細な記録は下記サイトをご覧ください。
第52回全国中学校卓球大会/栃木大会:https://tabletennis.zenchuu.jp/
(取材=佐藤孝弘/小松賢/猪瀬健治)