9月11日、4季目を迎えたノジマTリーグ2021−2022シーズンの女子開幕戦第2試合が大田区総合体育館(東京)にて行われた。
昨シーズン、木下アビエル神奈川から最終試合でようやく1勝を挙げた日本ペイントマレッツが、ストレート勝ちで1勝目を挙げ、好スタートを切った。
日本ペイントマレッツ 4-0 木下アビエル神奈川
○芝田沙季/大藤沙月 3,10 張本美和/牧野美玲
○馮天薇 -4,-4,5,8,9 木原美悠
○芝田沙季 7,-8,9,6 張本美和
○南波侑里香 8,-10,10,5 浜本由惟
※ダブルスは3ゲームスマッチ、シングルスは5ゲームスマッチで最終ゲームは6-6から。ダブルスは第3ゲーム、シングルスは第5ゲーム以外はジュースなしのサドンデス(11点先取)
昨シーズンはプレーオフで日本生命レッドエルフと優勝を争った木下アビエル神奈川(以下、アビエル)が、1敗しかしなかった日本ペイントマレッツ(以下、マレッツ)に1勝目を献上した。
アビエルは、昨シーズン主力として活躍した石川佳純、木村香純らが不参加、マレッツもエースの加藤美優がベンチに入らないという、お互いにベストメンバーでは臨めないなか、芝田、大藤の新戦力に加え、マレッツはシンガポール女子をけん引し、国際舞台でも活躍してきた馮天薇という大きな助っ人を味方につけ、戦力ではアビエルに差をつける形となった。
第1マッチは、芝田/大藤が中学1年生ペアを退けるかと思われたが、第2ゲームで張本/牧野が思いきって攻めていくと、意表を突かれたかマレッツペアが遅れを取りゲームポイントを取られたが、落ち着いて1ポイントずつ取り返して逆転勝ち。第3ゲームは6-6からスタートするだけに、マレッツペアとしては難を逃れた形となった。
第2マッチは木原が鋭いバックハンドで果敢に攻めて、11-4、11-4と一方的な展開で馮天薇を破るかと思われたが、ここから粘り強さを発揮した馮天薇がバック対バックからの展開を避け、フォアハンドでの攻撃を増やすと、木原は一気に流れを失い逆転負け。これまで数々の馮天薇の逆転勝ちを見てきたが、この試合もその一つに数えられることになるだろう。
マレッツの王手がかかった第3マッチは、芝田対張本。実力にはまだ差があると思われたが、張本は攻撃の安定性では引けを取ったものの、バックハンドの技術、コース取りでは十分にシニアに通用するものをもっていることを証明した。急成長を続けている張本がどこまで強くなることができるのかも今シーズンの見どころの一つになりそうだ。
勝負は決まったが、マレッツの快進撃は止まらなかった。質の高いバックハンドで攻める浜本に対して、フォア側へのボールに対して、深いカウンタードライブをフォアクロスに決めるエースボールで得点を重ねた南波が3対1で浜本を破り、マレッツが初戦で難敵から貴重な勝ち点を挙げた。
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(取材=佐藤孝弘/猪瀬健治)