11月23〜29日にジョージ R.ブラウン コンベンションセンター(ヒューストン/アメリカ)で世界卓球2021ヒューストン(2021年世界卓球選手権ヒューストン大会ファイナル[個人戦])が開催される。卓球レポートでは今大会も現地から速報記事、ツイッター、戦評などをお届けする。
大会初日は男女シングルス1回戦と混合ダブルスが行われた。ここでは男子シングルス1回戦で安宰賢(韓国)から金星を挙げたジャア(アメリカ)、韓国男子の戦いぶりをお伝えしたい。
地元アメリカの期待を背負う男子エースのジャアが、世界卓球2019ブダペストでベスト4入りし一躍名を上げた安宰賢をフルゲームの末に破り、初戦を金星で飾った。ジャアは的確なブロックとカウンターで安宰賢の豪打をしのぎ、地元の応援を背に難敵との勝負を制した。
この日は韓国男子にとっては受難の日といってもいいだろう。エースの張禹珍(韓国)も、ロシアのベテラン、スカチコフにフルゲームの末に敗れた。張禹珍は安定志向のプレーで決定力に欠けた。一方のスカチコフはパワーボールで張禹珍を押すなど攻めの姿勢で臨み、格上の張禹珍に先にマッチポイントを握られながらも逆転勝ちを収めた。
韓国若手の黄民夏は中陣からも思い切りのよい両ハンドを振る面白い選手だが、プッツァー(クロアチア)から第6ゲームでマッチポイントを奪っていながら、第7ゲームで逆転負けを喫した。
韓国男子は、アジア王者の座に就いた李尚洙がスゴウロポウロス(ギリシャ)をストレートでくだし、林鐘勳はO.アサール(エジプト)を4対1で破り2回戦へ駒を進めている。
(写真/文=小松賢、佐藤孝弘)