2022年(令和3年度)全日本卓球選手権大会(一般・ジュニアの部)が1月24日から30日まで東京体育館で開催される。
大会2日目は混合ダブルス、男女ダブルスの3回戦までが行われた。
【混合ダブルス】
混合ダブルスは、特に大きな波乱もなく、実力者ペアが4回戦へ勝ち上がった。
世界卓球混合ダブルス金メダルの輝かしい実績を持つ吉村真晴(愛知ダイハツ)は、けがで全日本前におよそ2カ月間の休養を余儀なくされたが、「『パリに向けてもう一度!』と思ってきた中でのけがだったのでメンタル的なダメージは大きかった。その間、いろいろと考え、整理することができた。今はコーチやトレーナーをつけて、卓球のために動く決心がついている。今は全日本に向けて前向きに、挑戦者の気持ちで戦えています」と今大会への意気込みをコメント。「(鈴木と)仲が良い妻に勧められた。何回か振られてようやくOKをもらえた」という鈴木李茄(昭和電工マテリアルズ)と優勝を目指す。
世界卓球2位の張本智和/早田ひな(木下グループ/日本生命)は、初戦の2回戦で出雲卓斗/千葉菜月(明治大/東京富士大)にゲームオールまで迫られる苦しいスタート。続く3回戦でも1ゲームを奪われて迫られ、ひやりとしたが、力のある両者だけにここから調子を上げてくるだろう。
宇田幸矢/木原美悠(明治大・JOCエリートアカデミー/星槎)も危なげなく4回戦へと勝ち上がった。宇田のパワーと木原の速攻がかみ合えば、一気に頂点も見えてくる。
【男子ダブルス】
男女ダブルスはスーパーシードが登場する前の3回戦までが行われ、それぞれ熱戦が繰り広げられた。
インターハイ2位の濱田一輝/吉山僚一(愛工大名電高)は息の合った両ハンドで4回戦進出。その4回戦では第1シードの江藤慧/松下大星(クローバー歯科カスピッズ)に挑戦する。
同じく愛工大名電高の岡野俊介/鈴木颯は、岡野のパワーと鈴木のテクニックがかみ合い、経験豊富な大矢英俊/松平健太(ファースト)に競り勝って4回戦へ駒を進めた。一方、大矢/松平健太は3つのジュースをことごとく奪われ、万事休した。
日本リーグで売り出し中の上江洲光志/坪井勇磨(東京アート)は川上尚也/手塚大輝(早稲田大/日本大)の大学生ペアに惜敗。4回戦進出はならなかった。
今大会最年長55歳の大栗寛と森拓眞(徳島大正銀行/個人)は青山貴洋/高橋慶太(育英高)に競り負け、初戦突破ならず。敗れた大栗だが、「やっぱり全日本は特別な試合で、これからも予選通過を目指して練習し続けたい。60歳になっても、それ以降も全日本の舞台には立ち続けたい」と来年以降の挑戦を誓った。
【女子ダブルス】
女子ダブルスは、世界卓球2019ブダペスト女子ダブルス銅メダルの佐藤瞳/橋本帆乃香(ミキハウス)が1回戦から登場。さすがの安定したカットと連携で危なげなく4回戦進出を決めた。
張本美和/小塩悠菜(木下アカデミー/星槎中)の中学生ペアも非凡かつ思い切ったプレーで大学生ペアを連覇し、4回戦へ。
菅澤柚花里/中森帆南(四天王寺高)は、加藤美優/森さくら(日本ペイントマレッツ/日本生命)を果敢に攻めて勝利。一方、上位進出が予想された加藤/森は第1ゲームを簡単に奪ったことで気が緩んだのか、2ゲーム目以降は高校生ペアの勢いに押され、受ける場面が多くなってしまった。
(まとめ=卓球レポート)
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