2022年（令和3年度）全日本卓球選手権大会（一般・ジュニアの部）が1月24日から30日まで東京体育館で開催される。
大会6日目は男子ダブルスの準決勝、決勝が行われ、宇田幸矢／戸上隼輔（明治大）が初優勝を飾った。
【男子ダブルス優勝】
宇田幸矢／戸上隼輔（明治大）
▼男子ダブルス決勝
宇田幸矢／戸上隼輔（明治大） -8,-12,5,6,7 張本智和／森薗政崇（木下グループ／BOBSON）
▼男子ダブルス準決勝
張本智和／森薗政崇（木下グループ／BOBSON） 不戦勝 大島祐哉／田添健汰（木下グループ）
宇田幸矢／戸上隼輔（明治大） -9,-9,5,6,7 藤村友也／松下海輝（日鉄物流ブレイザーズ）
2021年アジア卓球選手権大会優勝、世界卓球2021ヒューストン3位と日本の次代を担うペアとしての実績を積んできた宇田幸矢／戸上隼輔の同級生ペアが、準決勝、決勝とともに0対2からの逆転勝ちを収めて初優勝を決めた。
決勝は、奇しくも世界卓球2021ヒューストンの3回戦の同士打ちと同カードとなった。序盤、張本／森薗がフォアクロスにボールを集める展開を軸に攻め、明治大ペアのミスを誘い2ゲームを連取。しかし、第3ゲームからレシーブから丁寧に攻めた明治大ペアが徐々にペースをつかみ始めると、得意のラリー戦での得点が増え、流れは宇田／戸上に。
張本／森薗は、ラリーの序盤で先手を取れる回数が減り、苦しい流れに。動きの良さを増していく明治大ペアに対して、張本／森薗は足が動きの精彩を欠いていくように見受けられた。
普段も同級生で親友でもある宇田／戸上はペアとしてのコミュニケーション力も高く、苦しいときにも互いを信頼したプレーで難局を乗り越えた。この点、張本／森薗には、ダブルスのペアとしての成長の余白がまだまだあるとも言えるだろう。
■宇田幸矢選手のコメント
2人で優勝を目指していたので、うれしいの一言です
戸上が言ったように、0対2でリードされましたが焦ることなく、しっかりと自分たちがやるべきことをやれたと思います、
自分たちが攻める場面が多かったと思うんですけど、そこに頼りすぎず、攻め急いでミスしてしまうということが、世界卓球や今回の決勝の前半の2ゲームに多かったので、そこをしっかり修正して、戦術を変えて戦えたのが良かったと思います。
■戸上隼輔選手のコメント
大会前から僕たちのペアが優勝大本命とは言われていましたが、その中で勝てたことは非常にうれしいですし、ほっとしています。
準決勝も0対2という本当に苦しい展開で勝ち切れたという自信もあって、決勝でも0対2になりましたが、落ち着いて戦術を組み立てられたのが良かったと思います。
張本／森薗ペアに限らず、初戦でも僕たちのプレーで序盤リードされることが多々あったので、一球一球気持ちを切らさずということを常に心がけてプレーしていました。
難しさというか、向かってくるペアが多いので、逆にチャレンジャーの気持ちを忘れずに、レシーブから積極的にいったり、サービスも精度高く集中力を切らさずにやろうと思っていました。大本命と言われていたことをプラスにとらえていました。
■森薗政崇選手のコメント
世界選手権でも負けたペアで、その時とほとんど試合の展開が一緒で、中盤以降相手の調子が出てきてまくられてしまった。あの時こうしておけばということがたくさんあったので、すごく悔しいです。
3ゲーム目以降、戦術転換をしたということはお互いになく、精神面による凡ミスの量で勝敗が決まったと思います。
■張本智和選手のコメント
森薗さんが言った通り、前回も今回も逆転負けで、特に今回は2対0スタートでいいスタートを切れたんですけど、やっぱり3ゲーム目から、意識はしていたんですけど簡単なミスが出たのが勝ち切れなかった要因だと思います。
お互いにNTで手の内は知っている中なので、そこで真っ向勝負に行って2ゲーム目まで攻撃がうまくはまって、3ゲーム目から確実に点を取りたくなって守りに入ってしまった。最後まで攻めきれなかったのが意識として良くなかった点だと思います。
準決勝を戦えなかった木下グループのペアの分もがんばりたかったので、それが達成できなかった悔しさがあります。これからも男子ダブルスは森薗さんとやっていきたい気持ちがあるので、今、日本で一番強い宇田戸上ペアに勝つことを目標にして頑張りたい。
正直なところ、全日本1週間前までは腰痛で練習ができず、そこからここまで調整できたのはこれが精いっぱいかと思います。
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