2022年5月13〜20日にハノイ(ベトナム)で開催された東南アジア競技大会に出場したスターシニー・サウェッタブート(タイ)からコメントが届いた。女子団体優勝、女子ダブルス優勝と2種目を制し、女子シングルスでは決勝の同士打ちに敗れて準優勝という成績だったS.サウェッタブートに、その胸中を聞いた。
ーーあなたやタイの選手にとって、東南アジア競技大会はどのくらい重要なのでしょうか?
東南アジア競技大会は世界選手権大会やオリンピックのような大きな大会ではありませんが、東南アジアの選手、特にタイの選手にとって、最も重要な大会の1つだと思います。卓球の場合、シンガポールは中国から移籍した選手が多くいるため、タイの選手が東南アジア競技大会で金メダルを取るのは非常に難しいです。そのため、タイの選手やタイのファンにとって、東南アジア競技大会での金メダルは特別な価値があるのです。
ーー女子団体戦は、過去にシンガポールが9大会連続で優勝しています。タイ女子チームが団体戦で優勝したのは今回が初めてですね。妹のジンニッパ選手と一緒に女子団体を制した感想はいかがですか?
私にとっても妹にとっても、素晴らしい瞬間でした。今まで女子団体で金メダルを取ったことがなかったので、タイチーム(女子)にとっては初めてのことです。妹の試合が終わった後、私は泣きましたが、それは金メダルを取ったからではなく、妹がプレッシャーに打ち勝ち、タイチームのために勝利したことを誇りに思ったからです。これが妹の国際舞台への第一歩になると思います。
ーー女子シングルスは銀メダルでしたね。2015年に金メダルに輝き、今回、2度目のシングルスのタイトルに挑戦しましたが、ダブルスのパートナーであるパラナン選手に敗れてしまいました。どのように感じていますか?
銀メダルに満足してはいませんが、今大会はパートナーがとてもいいパフォーマンスをしていたので、認めざるを得ません。しかし、これはスポーツなので、勝とうが負けようが、次の大会に向けて前進し、自分を向上させるための良い経験だと思っています。
S.サウェッタブートは、ノジマTリーグ2019-2020シーズン、2020-2021シーズンに日本ペイントマレッツの選手としてTリーグの試合に出場している。来日前には「日本で練習することで今よりも強くなって、試合で勝ちたい」とコメントし、実際に来日すると素晴らしいパフォーマンスで2019-2020シーズン前期MVPを獲得した。その後、東京オリンピックで女子シングルスベスト16、世界卓球2021ヒューストンで女子シングルスベスト16という成績を収めている。この東南アジア競技大会の経験も、彼女は「自分を向上させるため」の糧とすることだろう。
[国際大会]
卓球 東南アジア競技大会
スターシニー・サウェッタブートのコメント
2022.05.26
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