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卓球 アフリカカップ優勝 
オマー・アサールのコメント

 2022年5月26〜28日にラゴス(ナイジェリア)で開催されたアフリカカップで優勝したオマー・アサール(エジプト)からコメントが届いた。2019年大会以来、アフリカカップで2度目の優勝を遂げたO.アサールが、大会について話してくれた。

ーー優勝後のお気持ちをお聞かせください。

 ラゴスで行われた2022年大会(アフリカカップ)で優勝し、とても幸せですし、自信が付きました。会場は湿度が高く、ラゴス市内での長い交通渋滞や、そしてもちろん、競技中にエネルギッシュに大声を出すナイジェリアのファンなど、多くの困難がありました。大会中は高い集中力と決断力を維持する必要がありました。

男子シングルス表彰式


ーーあなたにとって、アフリカカップはどのくらい重要ですか?

 アフリカカップは他の大会と同様、大変重要な大会です。私はナショナルチームを代表していますし、スポンサーやパートナー、またバタフライのためにも、最高の状態で十分に準備する必要があります。ただ、ナイジェリアでのアフリカカップは特別でした! そして、最近好調で世界ランキング10位(ナイジェリアのアルナ)を倒して、このナイジェリアでのアフリカカップを勝つには、最高のパフォーマンスをしなければならないと思っていました。

ーーアルナ選手との決勝は、非常にタフで難しい試合だったと思います。第7ゲーム、アルナ選手がポイント4-0でリードしていたラリーで足を痛めてしまいました。その後、どんな思いで、どんな試合運びをしたのでしょうか?

 アルナとは互いが良く知っている同士で、強いファイティングスピリットを持っている同士なので、いつも試合ではとても接戦になります。これまで20回ほど対戦していますが、そのほとんどがアフリカ大会の決勝です。私たちはコートの外では、食事を共にしたり会話を楽しんだりと、とても良い友好関係を築いています。だから、彼のけがを見たとき、私は彼の状態をとても心配し、駆けつけ、大丈夫かどうか確認しました。
アルナに駆け寄るO.アサール


ーー試合に勝った後、アルナ選手と抱擁し、言葉をかけましたね。どんな言葉をかけたのでしょうか?

 そうですね。エモーショナルな瞬間でした。このような形で試合の最後を迎えることは、不本意でした。だから彼には「ベストを尽くしてよく頑張ったね。早く治るといいね」と伝えました。

ーーあなたやアルナ(ナイジェリア)、メシュレフ(エジプト)、ゴーダ(エジプト)など、アフリカの選手たちが強くなり、国際的にも良い結果を残しています。アフリカ卓球界に期待することや将来への展望をお聞かせください。

 私も同感で、アフリカの選手たちは素晴らしい可能性を持っていると思います。私の夢の一つは、ドイツ、日本、中国を訪問した際に学んだことを、アフリカの選手たちに伝えることです。アジアやヨーロッパの選手たちがいかにプロフェッショナルでよく訓練されているかを目の当たりにしてきました。私たちの国々でも、少しずつ同じような環境を整えていけば、より良い選手、より良い結果を生み出すことができると信じています。


 今大会の男子決勝は、世界トップクラス同士の試合にふさわしい内容だった。卓球界は長くアジアとヨーロッパが世界のトップを競い合ってきたが、近年は卓球界の勢力図が変わりつつあり、北南米や中東、そしてアフリカからも世界のトップを狙える選手が出てきている。若い時に母国を出てスウェーデンやドイツなどで鍛錬を続け、東京オリンピックでベスト8に入るなど、国際的な活躍を続けるO.アサールはアフリカのレジェンド的存在であり、多くの選手のロールモデルとなっている。

卓球 アフリカカップ O.アサールとゴーダが優勝

アフリカカップが2022年5月26〜28日にラゴス(ナイジェリア)で開催された。男子シングルスはO.アサール(エジプト)が優勝。2019年大会以来、2度目の優勝となった。女子シングルスは14歳のゴーダ(エジプト)がアフリカカップ最年少優勝を遂げた。(写真提供=ITTF-AFRICA)
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