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インカレ ~男子は明治大が5年ぶりの王座奪還~

 大学のチーム日本一を決める第91回全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部/通称インカレ)が、7 月6 〜9 日まで、愛知県豊田市のスカイホール豊田(豊田市総合体育館)で開催。
 大会最終日となる4日目は男子団体決勝トーナメントの準決勝、決勝が行われ、明治大学が愛知工業大学を激戦の末に破り5年ぶりに王座に返り咲いた。

【優勝】明治大学

今大会初の起用が決勝のラストとなった手塚。大一番で大役を務めた

手塚は安堵の表情でベンチに戻った。明治大は5年ぶりの優勝

トップでは宮川がアグレッシブに篠塚に迫ったが、1歩及ばず

2番は安定感で上回った宇田が谷垣を退け1対1に

ゴールデンペアは先手を取られる展開に苦しみ、愛工大が王手

ここで負けられない戸上。集中力の高いプレーを見せた

田中にストレート勝ちでラストにつないだ

手塚らしいフラットなボールを多用して田原に打ち勝った


【男子団体決勝】

 明治大学 3-2 愛知工業大学
 宮川 8,-9,-12,-3 篠塚◯
◯宇田 3,-7,6,12 谷垣
 宇田/戸上 -8,6,-9,-4 田中/篠塚◯
◯戸上 11,9,8 田中
◯手塚 10,-8,3,9 田原


 2連覇中の愛知工業大は、篠塚、谷垣の大型ルーキーを迎え、決勝まで無失点で3連破ペースで勝ち上がってきた。一方の明治大は、宇田、戸上を軸に、宮川、松田という布陣で、苦しみながらも決勝進出を果たした。
 オーダーで仕掛けたのは明治大。これまで前半に起用していた戸上を後半に、後半に起用していた宇田を前半に、そして、最大のサプライズは今大会初起用の手塚をラストに配置。受けて立った愛工大は、前半を1対1で折り返すと、要のダブルスで田中/篠塚が宇田/戸上に金星を挙げたが、4番で戸上が田中を破りラストに繋ぐと、中高生時代には愛工大名電勢に強さを発揮した手塚が、持ち前のフラットな両ハンドで得点を重ね、値千金の勝利をもぎ取った。

■高山幸信監督のコメント
 本当に嬉しいです。準決勝の日大戦の時は、2対1のリードから宇田が本来のパフォーマンスができずにラストまでいきました。決勝ももつれた試合になりましたが、今大会は、戸上と宇田が中心のチームなので、誰かが負けた時に誰か勝って、その分、他の松田や宮川だったり、今日に限って言えば、決勝に出た手塚が最後に勝ってくれるっていうのは、本当にもうチーム力というか、チームワークがよかったおかげで優勝できたと思いますね。
(決勝の手塚選手の起用は)大会前から出すとすれば決勝かなと思っていたので、それは今日の今日で思いついたとか、そういうわけではありません。やっぱりトーナメント抽選があるので、それが決まってからでないと相性いい悪いっていうところは考えながら、出場させてあげたいと思っていました。なるべく自分のやりやすい相手というところで考えたところ、松田の方が今大会はトーナメントは準決勝までは出る機会が多かったっていうことですね。
(今大会の勝因は)1人1人がやっぱり勝ちたいっていう思いが、キャプテンとマネージャーを中心にすごく持っていてチームワークが良かったのかな。もちろん去年もチームワークは良かったんですけど、去年負けたことで、さらに今年、絶対優勝したいという気持ちを強く持てたと思うので、そこが1番の勝因かと思います。

■手塚崚馬選手のコメント
 今大会このラストだけが1試合で、自分も出るかもしれないって、最初からずっと準備してきました。事前にさっき日大との準決勝が終わった後に言われて、出るという覚悟を持ったので、もう最後はもう楽しんでやろうという気持ちでやりました。
 それほど緊張せずに、思い切って自分から行ける立場なので、とりあえず団体戦なので楽しんで終わろうという気持ちでやれて、それで最後、勝てたのでよかったです。
(プレーについて)愛工大は格上の選手ばかりなので、自分の持ち味を出していかないと、自分が向かっていくという気持ちがあったので、それがプレーにも出たのかなと思います。
 ここ最近あんまり調子がよくなく、結果も出せずに、みんなに迷惑をかけたり、周りの支えてくれてる人も、あんまりいい結果を出せていなかったので、最後に出させてもらって、本当にもう言葉で終わらせないぐらい嬉しいです。
 今回勝ったから満足するんじゃなくて。ここからまた色々試合が続いていくので、今回を自信に変えてまた頑張りたいと思います。

【2位】愛知工業大学

決勝ではトップで勝利しチームに勢いをつけた

田中(右)/篠塚はアグレッシブに先手を取って宇田/戸上から金星を挙げた

地元愛知で応援にも力がこもった

この敗戦がまた彼らを一層成長させるに違いない

 2位となった愛知工業大学だが、木造、髙見が卒業したものの、田中に加え、ルーキー2人の活躍が大きく、決勝までは危なげなく勝ち進んだ。
 特に、単複で起用された篠塚は、団体戦を意識したプレーだったからか安定感が向上していた点も、チームに大きく貢献していた。

【3位】中央大学

4年生の小野寺(右)が単複で勝ち星を重ね、チームをけん引した

【3位】日本大学

日本大は2年連続でベスト4入り。写真は準決勝で宇田を破った小林


詳しい記録はこちらから
東海学生卓球連盟:https://tsttf.net/

(取材=佐藤孝弘)



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