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世界卓球2022成都 男子団体 中国、韓国、ドイツがベスト4へ

 第56回世界卓球選手権団体戦が、中国の成都で9月30〜10月9日にかけて開催される。2020年に開催が予定されていた釜山大会がコロナ禍の影響で、3度の延期の末、中止となったため、世界卓球の団体戦は2018年のハルムスタッド大会以来、4年ぶりの開催となる。
 競技7日目の10月7日は、男子団体準々決勝が行われ、中国がスウェーデンを、韓国が香港を、ドイツがスランスをそれぞれ下し、ベスト4へ勝ち上がった。

中国がスウェーデンを撃破。韓国が香港を、ドイツがフランスを下す

K.カールソンの猛攻をしのいだ王楚欽

王楚欽を追い詰めたK.カールソン。素晴らしいスピリットを見せた

張禹珍が2点取りで韓国が勝利

黄鎮廷はトップで先制点を挙げたが、張禹珍とのエース対決に敗れた

フランス戦ラストで勝利したドゥダ

主軸不在でも、層の厚さでドイツがメダル確定

▼男子団体準々決勝
 中国 3-0 スウェーデン

○樊振東 7,9,5 ファルク
○馬龍 11,8,6 モーレゴード
○王楚欽 -7,-10,3,9,6 K.カールソン

 韓国 3-1 香港
趙勝敏 -9,6,-9,9,-9 黄鎮廷○
張禹珍 4,3,4 呉柏男
趙大成 -8,6,5,4 林兆恒
張禹珍 6,-8,9,10 黄鎮廷

 ドイツ 3-2 フランス
ドゥダ 5,4,-9,-11,-11 A.ルブラン○
ダン・チウ -10,-8,6,-9 F.ルブラン○
○シュトゥンパー -9,6,6,4 ロラン
○ダン・チウ 10,5,-9,7 A.ルブラン
○ドゥダ 6,7,10 F.ルブラン

 地元開催で10連覇を目指す中国はスウェーデンと対戦。モーレゴード、ファルクと二人の世界卓球男子シングルスファイナリストを擁し、今大会中国に次ぐ戦力と見られていたスウェーデンだったが、中国が3対0のストレートで勝利し、ベスト4へ勝ち上がった。
 1番の樊振東、2番の馬龍とも、リスク承知の相手のプレーをしっかり受けきり、さらに上回る盤石の強さを見せた。
 スウェーデンで健闘したのは3番のK.カールソン。丁寧な台上から前陣カウンターを浴びせ、王楚欽から2ゲームを先行して中国をあわてさせた。王楚欽の意地の巻き返しで勝利には至らなかったが、最後まで中国の分厚い壁をなんとかこじ開けようとするK.カールソンとスウェーデンベンチの奮闘は素晴らしかった。

 韓国対香港は、韓国が3対1で勝利し、ベスト4入りを決めた。
 香港はエースの黄鎮廷で2点、二番手の林兆恒を3番に置いて必勝を期したが、林兆恒が趙大成に破れ、力尽きた。
 勝った韓国はチーム状態が良い。エースの張禹珍は相変わらずの動きのキレを見せており、趙勝敏や趙大成ら若手も思いきったプレーを見せている。次の準決勝では、前回2018年ハルムスタッド大会で惜敗しているドイツとの対戦だが、必ずやリベンジを期してくるだろう。

 このラウンドで最も熱かったのが、ドイツ対フランス。
 ドイツはルブラン兄弟に連勝を許し、後がなくなるが3番のシュトゥンパーがロランを下して1点を返すと、エースのダン・チウが兄のA.ルブランを、ドゥダが弟のF.ルブランを連破し、0対2から大逆転勝利を収めた。
 今大会、主軸の不在で勝ち上がりを不安視されたドイツだったが、ボル、オフチャロフ、フランチスカ抜きでもメダルまで勝ち上がり、強豪国のプライドと層の厚さを見せつけた形だ。
 一方、惜敗したフランスだが、ルブラン兄弟が素晴らしい活躍を見せた。今大会で経験を上積みしたルブラン兄弟を擁するフランスが、各国にとってますます脅威になっていくことは間違いないだろう。




(まとめ=卓球レポート)

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