5月20〜28日までダーバン(南アフリカ)の国際展示場ICCダーバンで世界卓球2023ダーバンが開催される。
大会2日目の5月21日は、男女シングルス、男女ダブルス、混合ダブルスの全種目が行われた。
日本勢男子はシングルスで張本智和、宇田幸矢が勝利して2回戦進出を決めたが、及川瑞基は惜しくも競り負けて、1回戦敗退となった。
また、男子ダブルスでは張本智和/吉村真晴が1回戦で中国ペアに敗れて姿を消した。
▼男子シングルス1回戦(日本選手関係)
張本智和 3,7,1,6 チュウ・ツェユ(シンガポール)
宇田幸矢 -9,7,9,-9,10,-8,4 ブルゴス(チリ)
コズル(スロベニア) -10,9,6,5,-9,-4,2 及川瑞基
▼男子ダブルス1回戦(日本選手関係)
林高遠/林詩棟(中国) 6,9,3 張本智和/吉村真晴
シングルスでのメダル獲得を目標として公言している張本、初戦の相手はサウスポーのチュウ・ツェユ(シンガポール)。張本は過去に苦戦したというチュウに対して、鋭いロングサービスと多彩な台上攻撃で先手を取り、チュウをバックサイドに足止めしてから左右に打ち抜いて、全く隙を与えなかった。張本は圧巻のストレート勝ちで、日本男子44年ぶりのシングルスでの表彰台に向けて好スタートを切った。2回戦はポルトガルのエース、フレイタスと対戦が決まった。
篠塚大登の故障による出場辞退で、2回目のシングルス出場が決まった宇田。前回2021年ヒューストン大会は初戦でチウ(ドイツ)に敗れており、シングルスでの初勝利を目指した。宇田はハードパンチャーのブルゴス(チリ)とすさまじい打撃戦に。両者譲らず最終ゲームにもつれるが、しっかり足を使ってラリーを展開した宇田が突き放して、辛くも初戦を突破した。
世界卓球の個人戦初出場となった及川。初戦の相手はドイツ・ブンデスリーガでプレーするコズル(スロベニア)。リーグでは及川が連勝しており、相性通り及川が第1ゲームを先制したが、第2ゲームを競り負けてから流れが変わり、大きいラリー戦でコズルに跳ね返されて1対3と窮地に。及川は台の近くで攻めの手数を増やして何とかゲームオールに追いつくが、中陣から力強い両ハンドドライブを決められて万事休す。勝てば2回戦で宇田と対戦する組み合わせだったが、惜しくも届かなかった。
男子ダブルスは、急きょペアリングが決まった張本/吉村が登場。1回戦の相手は中国勢、前回梁靖崑と組んで銅メダルの林高遠と、中国期待の若手・林詩棟のコンビ。大会前の練習は数回という状況だったが、共に世界卓球の混合ダブルスでメダルを獲得している二人の経験が期待された。しかし、左右コンビの連係プレーの前にリードを許す展開となり、無念のストレート負けを喫した。
日本勢以外では、早くも波乱が起きている。
男子シングルス第6シードで、昨シーズンTリーグに参戦したカルデラーノ(ブラジル)がアファナドール(プエルトリコ)に2対1からまさかの逆転負けで初戦敗退。
同じくTリーグに参戦経験があるピッチフォード(イングランド)は、1回戦でジェラルド(ポルトガル)の左から繰り出す連続攻撃に手を焼いて、ゲームオールジュースで惜敗した。
(まとめ=卓球レポート)