2023年7月22~23、岩手・奥州市総合体育館Zアリーナで「バタフライ 第46回全国レディース卓球大会」が開催。大会最終日の7月23日は各種目の決勝トーナメントが行われ、団体戦とダブルスの日本一が決定した。
団体戦は花野井クラブ(千葉)が狭山フレンズ(埼玉)を下して王座返り咲き
団体戦1位トーナメント決勝は、共に前回3位で過去に優勝経験を持つ花野井クラブ(千葉)と狭山フレンズ(埼玉)の関東勢対決となった。
試合は4単1複の3点先取で行われ、花野井クラブは井ノ口と堀口、狭山フレンズは小澤と前島という実力者を登場させた。1番は小澤が表ソフトの速攻で揺さぶりをかけたが、井ノ口が小澤のスマッシュを再三にわたってはね返し、ゲームオールで競り勝った。2番はサウスポーの堀口が前島の連続プッシュを粘りきり、各ゲームとも競り合いながらもうまくかわしてストレート勝ちを収め、花野井クラブが前半で2対0と王座奪還に王手をかけた。
ダブルスは花野井クラブは下山田/宍戸のペンホルダーコンビ。狭山フレンズは試合によってペアリングを変えてきたが、決勝ではカットの小笠原とシェーク攻撃の松野を起用した。試合は攻める下山田/宍戸、粘る小笠原/松野の展開が互角でゲームオールジュースにもつれるが、最後は下山田/宍戸が接戦をものにした。
これで花野井クラブが狭山フレンズに3対0で快勝し、第42回大会(2019年)以来の優勝を飾った。(※第43回と第44回は中止)
見事に王座返り咲きを果たした花野井クラブの下山田守夫監督は「優勝できて本当にうれしく思うし、一緒に練習してくれた部員や協力してくれたみんなに感謝し、分かち合いたいです。試合ごとに代わる代わるヒーローが出て、それがいい結果に繋がったと思います。決勝は井ノ口選手と堀口選手が活躍しましたが、ここまでに至る過程で後半の中田選手と鈴木選手が安定して実力を発揮してくれたことも大きい要因です。」と総合力で勝ち取った栄誉を振り返った。
第41回以来の優勝を狙った2位の狭山フレンズは花野井クラブに及ばなかったが、主軸として長らくチームを支える小澤、前島、村上らに加え、若手の戦力もアップして、接戦を切り抜けて決勝までたどり着いた。
3位には都クラブ(京都)とチーム虹(兵庫)の関西勢が入賞した。
前回優勝の都クラブ(京都)は、予選リーグと決勝トーナメント初戦で苦戦したが、エースの岡村が後半で連勝して表彰台を確保した。
初優勝を狙ったチーム虹(兵庫)は、準決勝・花野井クラブ戦のエース対決で河田が中田に競り負けて、決勝進出はならなかった。
ダブルスは年齢別の4カテゴリーで優勝者が決定
ダブルスA(60~109歳)は、宍戸/中田(中央クラブ/P.Pフレンズ・宮城)がカットペアの久世麻/久世愛(刈谷もくようクラブ・愛知)を見事な連係攻守で打ち破った。
【ダブルスA ベスト4】
1位:宍戸若菜/中田可奈枝(中央クラブ/P.Pフレンズ・宮城)
2位:久世麻須美/久世愛実(刈谷もくようクラブ・愛知)
3位:新谷朋江/廣田めぐみ(T-みらくる/Sugar・富山)
3位:山崎玲奈/楠美唯果(神山TTC/ATOM・青森)
ダブルスB(110~125歳)は池田/重國(ウイングス、東京)が左右のコンビネーション攻撃で石川・鯉江(ブラックパインズ・サクセス、愛知)の2連覇を阻んだ。
【ダブルスB ベスト4】
1位:池田美知子/重國美木(ウイングス・東京)
2位:石川さちえ/鯉江明美(ブラックパインズ/サクセス・愛知)
3位:三浦由起子/平川良江(みらくる・大阪)
3位:木原美也子/岸本朋子(woody・兵庫)
ダブルスC(60~109歳)は小野原/舟山(駒場クラブ、埼玉)が強気のスマッシュで変則ペアの後田/美濃(ウィズサニー、大阪)との接戦を制した。
【ダブルスC ベスト4】
1位:小野原明子/舟山かつえ(駒場クラブ・埼玉)
2位:後田幸/美濃万里子(ウィズサニー・大阪)
3位:入江美智子/野宮明美(神戸クラブ・兵庫)
3位:木谷茂美/加藤由美(いなざわ/明誠クラブ・愛知)
ダブルスD(140歳以上)は、今大会のダブルス種目で6年連続優勝の実績を誇る持田・船ケ山(サクセス、愛知)が、ダブルスDでうれしい初優勝。
【ダブルスD ベスト4】
1位:持田惠子/船ケ山昌子(サクセス・愛知)
2位:宮本千恵・田中久美子(枚方フレンズ・大阪)
3位:伊藤勇子/菅谷福子(秋田卓球会館・秋田)
3位:天野久子/遠藤律子(中央クラブ・宮城)
優勝者にはバタフライのオリジナル・チャンピオンズ・ジャケットを贈呈。
今大会の優勝チーム/優勝ペアには、副賞としてバタフライからオリジナル・チャンピオンズ・ジャケットが贈呈された。
なお、大会の記録などの情報は、日本卓球協会のホームページをご覧ください。