11月25〜26日、Asueアリーナ大阪(大阪市中央体育館)で「2023 全農CUP 大阪大会」が開催。この大会は2024パリオリンピック選考会の第6回として行われ、男女各16名のトップ選手がトーナメント方式で優勝を争う。そして、順位に応じてパリオリンピック選考ポイントが付与される。
大会初日の本日11月25日は女子シングルスが1回戦から準々決勝(2回戦)まで行われ、ベスト4が出そろった。
※写真は張本美和(木下アカデミー)
▼女子シングルス1回戦の結果
早田ひな(日本生命) 4-0 由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高校)
大藤沙月(ミキハウス) 4-0 芝田沙季(ミキハウス)
横井咲桜(ミキハウス) 4-0 佐藤瞳(ミキハウス)
木原美悠(木下グループ) 4-0 井 絢乃(中国電力ライシス)
伊藤美誠(スターツ) 4-3 出雲美空(サンリツ)
張本美和(木下アカデミー) 4-1 橋本帆乃香(ミキハウス)
長﨑美柚(木下グループ) 4-1 安藤みなみ(トップおとめピンポンズ名古屋)
平野美宇(木下グループ) 4-0 皆川優香(大阪成蹊大学)
▼女子シングルス準々決勝の結果
早田ひな(日本生命) 4-2 大藤沙月(ミキハウス)
木原美悠(木下グループ) 4-1 横井咲桜(ミキハウス)
張本美和(木下アカデミー) 4-2 伊藤美誠(スターツ)
長﨑美柚(木下グループ) 4-0 平野美宇(木下グループ)
▼女子シングルス5位-8位決定戦
大藤沙月(ミキハウス) 4-2 横井咲桜(ミキハウス)
平野美宇(木下グループ) 4-0 伊藤美誠(スターツ)
パリ五輪選考レースを独走中の早田ひな(日本生命)は初戦で由本楓羽(香ヶ丘リベルテ高校)、準々決勝で大藤沙月(ミキハウス)と若手の挑戦をはねのけ、4強入り。
木原美悠(木下グループ)は横井咲桜(ミキハウス)の両ハンドを鮮やかな速攻で打ち崩し、船橋大会以来の4強に入った。
張本美和(木下アカデミー)は伊藤美誠(スターツ)に勝利。行き詰まるようなラリーでゲームカウント2対2まで競り合ったが、「うまく戦術を切り替えられた」と言う張本が、第5ゲームから伊藤のつなぎをしっかり狙い打って接戦を物にした。
長﨑美柚(木下グループ)は平野美宇(木下グループ)との同士打ちをストレートで制し、4強入り。やや硬さの見られる平野に対し、左腕から厳しいコースに両ハンドを送って会心の勝利を挙げた。
パリ五輪選考レースで2位につけている平野(436点)、同3位につけている伊藤(411.5点)はそろって準々決勝敗退。5位-8位決定戦では両者が対戦し、平野が怒濤の両ハンド攻撃で伊藤にストレート勝利し、パリ五輪シングルスの代表に一歩前進した。
「去年は8位を2回経験して、そのときは精神的に落ち込んで自分を否定してしまったが、今回は精神的に成長できた。(順位決定で伊藤と対戦することは)想定していなかったので(準々決勝で敗戦後、伊藤戦までに)気持ちの切り替えが本当に難しかったが、しっかり強い気持ちに切り替えることができた。今、この位置にいることは去年の自分を考えたらすごいことなので、これを幸せに感じて明日と(2024年の)全日本を頑張りたい」と平野。
一方、伊藤は「(張本戦で)力を出し切った後だったので、ヘトヘトになってやっても勝てないなという感じで入ってしまった。頑張りたいという部分もあるけど、頑張っても頑張っても今日の試合も頑張りきれないところもあって、そういうふうに思うと苦しいとか辛いと思ってしまうから乗り切りたいときはしっかり一歩踏ん張るしかない。あとはあまり考えずに最後はやりきりたい」と苦しい胸の内を明かしながらも前を向いた。
明日の最終日では、勝った平野は5位-6位決定戦に、敗れた伊藤は7位-8位決定戦を戦う。
●女子シングルス準決勝の組み合わせ
早田ひな(日本生命) - 木原美悠(木下グループ)
張本美和(木下アカデミー) - 長﨑美柚(木下グループ)
詳しい記録は公益財団法人 日本卓球協会の大会ページまで
https://jtta.or.jp/tour/13250
(取材=卓球レポート)