WTT女子ファイナルズ2023名古屋が12月15〜17日まで、愛知県名古屋市の名古屋金城ふ頭アリーナで開催。WTT女子ファイナルズとは、女子の世界のトップ選手16人と8つのペアが参戦し、シングルスとダブルスでそれぞれ優勝を争う大会だ。
最終日の12月17日は女子シングルスの準決勝〜決勝が行われ、孫穎莎(中国)が優勝を果たした。
王芸迪(中国) 10,5,-3,8,10 陳幸同(中国)
孫穎莎(中国) 9,-9,7,7,7 陳夢(中国)
▼女子シングルス決勝の結果
孫穎莎(中国) 10,6,-8,5,-6,7 王芸迪(中国)
女子シングルスは孫穎莎(中国)が制し、女子ダブルスと合わせて今大会二冠を達成した。
世界卓球2023ダーバン決勝の再戦となった陳夢(中国)との準決勝では、打球点の早さと打球スピードの速さが驚異的な両ハンドで陳夢の堅陣を打ち崩すと、決勝では王芸迪(中国)と対戦。
ファイナルズの決勝にふさわしい見応えのある打ち合いが続いたが、勢いのあるフォームから繰り出すサービスからのライジング両ハンドと、男子の中国選手をほうふつとさせるような足を使ったフォアハンドの連打で王芸迪を引き離し、優勝をつかんだ。
これで孫穎莎は2021年、2022年に続いてファイナルズ3連覇達成。名実ともに、女子の絶対女王になりつつある。
王芸迪は、準決勝で陳幸同(中国)を充実の内容で下して決勝進出。強敵・陳幸同を圧倒したバックハンドの質の高さと、これまで孫穎莎に対して4勝5敗という悪くない相性から優勝も予想されたが、孫穎莎が要所で繰り出してくる反応が間に合わないほどの強烈な攻撃の前に涙をのんだ。
3位には陳幸同と陳夢。
昨日の準々決勝で王曼昱(中国)のボールを上からたたいて圧倒した陳幸同だったが、王芸迪に対しては、逆に上から両ハンドでたたかれ、圧倒されてしまった。
早田ひな、伊藤美誠と日本勢を連破して勝ち上がった陳夢だったが、孫穎莎に対しては迫力の両ハンドに終始押される苦しい展開から抜け出せず、1ゲームを奪うにとどまった。
(取材=卓球レポート編集部)