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第25回全国中学選抜卓球大会
~男子は愛工大名電が優勝~

 第25回全国中学選抜卓球大会が3月26~27日、高崎アリーナ(群馬県高崎市)で開催された。
 本大会に出場できるのは1・2年生のみ、1複4単の団体戦で1選手が重複して出場できないので6~8名のチーム構成で行う。そのため多くの学校に上位進出のチャンスがある大会だ。今年も全国から予選を勝ち抜いた男女各48校が日本一を争って熱戦を繰り広げた。
 大会2日目は、第2ステージ(決勝トーナメント)1回戦〜決勝が行われ、男子団体は愛工大名電中が優勝した。

【優勝】愛工大名電中(愛知)が王座奪還

決勝トップで月原は落ち着いて異質型の長谷川を攻略

郡司は栁本との打撃戦を鋭いドライブで制した

髙森(左)/浅里は好連係で全勝

ベンチの応援にも熱がこもった

愛工大名電中が無失点での圧倒的な優勝を飾った


▼男子団体1位トーナメント決勝
 愛工大名電 3-0 明徳義塾
○月原 -9,10,7,6 長谷川
○郡司 5,-7,10,5 栁本
○髙森/浅里 6,5,9 福永/青井
 立川 - 西川
 原井 - 中川

 男子団体は、2年ぶりに愛工大名電が王座に返り咲いた。
 決勝の前半は「予想通りのオーダーとなった」という愛工大名電中の真田監督だったが、2台進行の1番、2番はいずれも1対1となる立ち上がりで両者とも競り合いとなったが、この2試合を愛工大名電がきっちり押さえたことで、勝利は大きく愛工大名電に傾いた。サウスポーの月原は、バック面ツブ高ラバーの異質型でフォアハンドスマッシュを使う長谷川を落ち着いて攻略。郡司は相手エースの栁本に鋭い両ハンドで打ち勝った。
 ダブルスでは左ペンの髙森と右シェークの浅里の好連係でラリー戦に強い福永/青井にストレート勝ち。愛工大名電が予選からの全6試合ストレート勝ちという圧倒的な強さで9度目の優勝を決めた。

■真田浩二監督のコメント
 終えてみて初めてオール3対0(予選は5対0)だったなという感じで、試合をやっている最中も終わってからもオール3対0だったという感覚がありませんでした。本当に一戦一戦目の前の相手に対して気を引き締めて、自分たちがどうするかということだけを考えて戦っていました。
 決勝は、オーダーを結構相談をしてこちらの予想通りになったので、「さあ、どうなるかな」という感じでした。当たっているからこそ、1ゲーム目を取りたいという感覚があったのですが、1番の方(月原)が1ゲーム目を失ったので、これでまたどうなるか分からないなと。前半で0対2もありえましたので、オーダーは結構当たっていたのですが、ベンチでは3番のダブルスと4番と5番の選手には、0-2で自分に回ってくる心の準備をしておくようにと言っていました。オーダーは当たっているけれど、0対2になってもいいような準備はしていました。
 3対0で勝ち進んで来れたけれど、初日の予選リーグの1番にキャプテンの原井敢田を置いてこの大会のスタートのチーム作りというのを彼に1番お願いして作ってもらいました。どんな相手だろうと全力で声を出して、全力で戦ってチームの雰囲気作り、勢い作りをしてもらいたいと思って、「お前しかいないよ」ということで、その通りにしっかり試合を作ってくれたので、この結果に繋がったのかなと。なので、初日の1番、予選リーグの1番で原井がチームを作ってくれた。そんなところだと思います。
 やっぱりキャプテンは先生から、監督からの注文が多いですよね。他の選手は言われないことでもキャプテンはやっぱり口うるさく言われることが多いと思いますが、その中でも彼とはいいコミュニケーションを取れているので、何日か前も(原井が)「キャプテン、難しいですよ」なんて言いながら冗談で話をしながら、「お前だったら大丈夫だろう」みたいな話もしていたんですけど、本当に彼のおかげで本当にみんな「やることはやろう。ちょっと怠けたり、後回しにするんじゃなくて、やることは今やろう」みたいな、そんなチーム作りをしてくれています。
 (王座を取り戻したという感慨は)特にないです。うれしいことには間違いないんですけど、何よりもこの試合が彼らの将来につながっているって思えることが自分にとっては一番うれしいし、彼たちもそう思っていると思いるので、目の前の勝利というよりは将来につながる勝利であってほしいな、といつも思っています。そ
 全中はもちろん優勝を目指してやっていきたいと思いますけど、そのためには個々の力がもうちょっと成長しないといけないかな、という感じはします。自分のパターンに当てはまると強いけど、そのパターンに当てはまらないときに応用が効かないというかそういうところがあるので、その辺は重点的に強化して夏に向かいたいなと思います。

【2位】明徳義塾(高知)

明徳義塾は6年ぶりの決勝進出を果たした

前半のポイントゲッターとして活躍した栁本

福永(左)/青井はラリー戦に強さを発揮

【3位】明豊(大分)

明豊は準々決勝で優勝候補の野田学園を撃破し4強入り

【3位】浜松修学舎(静岡)

浜松修学舎は2年ぶりの表彰台


▼男子団体1位トーナメント準決勝
 明徳義塾 3-1 明豊
○栁本 7,6,-4,9 藤田
 長谷川 -5,-6,9,-7 小野○
○福永/青井 -3,10,10,-9,8 比嘉/角
○中野 10,9,4 西川
 中川 - 渡邉

 愛工大名電 3-0 浜松修学舎
○郡司 7,2,8 中谷
○月原 8,5,7 市川
○髙森/浅里 5,6,7 太田/大沼
 原井 - 山子
 立川 - 蓬莱

 明徳義塾は昨年のベスト4からワンランクアップ。昨年、準決勝で敗れた愛工大名電へのリベンジは実らなかったが、1年生のエース栁本と福永/青井のダブルスでの得点を軸に決勝進出を果たした。

 3位に入ったのは明豊と浜松修学舎が入った。
 明豊は準々決勝で昨年優勝校の野田学園を破る金星を挙げてベスト4入り。浜松修学舎は準々決勝で金沢市立城南を破り2年ぶりに表彰台に返り咲いた。


詳しい記録は第25回全国中学選抜卓球大会に掲載されています。
第25回全国中学選抜卓球大会:https://zenkokugunmatt.wixsite.com/my-site

(取材=卓球レポート)

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