令和6年10月28~31日、所沢市民体育館(埼玉県所沢市)で第90回全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)が開催。
大会最終日の10月31日は男女シングルスの5回戦〜決勝が行われ、男子シングルスは徳田幹太(早稲田大)が優勝した。
【男子シングルス】徳田幹太(早稲田大)が優勝
▼男子シングルス5回戦
岡野俊介(朝日大) 4(-10,2,9,9,9)1 白山遼(駒澤大)
横谷晟(愛知工業大) 4(6,9,6,8)0 荒井和也(早稲田大)
濵田一輝(早稲田大) 4(7,7,-6,9,9)1 小林広夢(日本大)
谷垣佑真(愛知工業大) 4(10,-9,9,4,9)1 手塚崚馬(明治大)
野田颯太(専修大) 4(-5,1,-6,-8,12,10,8)3 泊航太(日本体育大)
伊藤礼博(日本大) 4(-11,6,-10,10,3,-8,4)3 萩原啓至(愛知工業大)
徳田幹太(早稲田大) 4(6,-5,-10,11,-8,4,9)3 鈴木颯(愛知工業大)
三浦裕大(筑波大) 4(-14,-9,5,10,2,9)2 中村煌和(愛知工業大)
▼男子シングルス準々決勝
岡野俊介(朝日大) 4(-17,9,14,9,-9,8)2 横谷晟(愛知工業大)
濵田一輝(早稲田大) 4(-9,8,4,9,12)1 谷垣佑真(愛知工業大)
伊藤礼博(日本大) 4(4,-4,7,11,7)1 野田颯太(専修大)
徳田幹太(早稲田大) 4(-8,-6,-9,7,9,7,12)3 三浦裕大(筑波大)
▼男子シングルス準決勝
岡野俊介(朝日大) 4(8,9,-6,8,-4,8)2 濵田一輝(早稲田大)
徳田幹太(早稲田大) 4(-6,10,-7,8,8,-5,11)3 伊藤礼博(日本大)
▼男子シングルス決勝
徳田幹太(早稲田大) 4(4,-4,11,-12,-11,9,13)3 岡野俊介(朝日大)
決勝は2年連続優勝を狙う岡野俊介(朝日大)と、初制覇を目指す徳田幹太(早稲田大)が対戦した。岡野は長身ながらコンパクトなスイングで鋭いカウンターを狙う。一方の徳田は台から出るボールを丁寧にループで攻め込んで長いラリーに持ち込む展開で、最終ゲームにもつれ込む。決勝の戦い方を知る王者・岡野が10-8とマッチポイントを握るが、ここで徳田が無心の攻守で粘り倒して大逆転勝利。
徳田は5回戦から4試合続けてゲームオールの接戦を切り抜ける驚異の精神力で、昨年の男子ダブルスに続いて2年連続で学生タイトルを手にした。
■徳田幹太選手 優勝インタビュー
素直にうれしいです。4対3という試合を4試合乗り越えてきて、計28ゲームを戦い抜いて、本当にこの大会でめちゃくちゃ成長したかなと思います。
岡野さんには去年の学生選抜で当たっていて、その時は3対4で負けていたのですが、結構やりやすい相手ではあるなと試合前は思っていて。でも相手はチャンピオンで、やっぱりこの舞台を経験してる選手なので、自分は向かっていくだけだと思って、最後まで両ハンドを振り抜けて良かったです。
最終ゲームは8対10からジュースに追いついて、最後はもう技術どうこうじゃなくて気持ちの問題だと思ってたので、この夏、本当に自分を強化してきて、これまでやってきたことを発揮するだけだと思ってやっていました。
(ダブルスでペアを組む)濱田さんさんがパリオリンピックでいなかった時期が多かったので、その時期に東京の実業団にたくさん練習に行かせてもらって、いろいろなアドバイスをもらって、自分を本当に強化できたかなと思います。
関東学生リーグでもたくさん試合をさせてもらい、そこでも1段階成長できてたというのがあって、この大会は自信持って臨めていたと思います。
去年はダブルスで優勝してうれしいと思いましたけど、来年こそはシングルも優勝しようと、終わってすぐに思ってたので、それが達成できてよかったです。
(シングルスの日本一はいつ以来)小学校2年生のバンビ以来(2012年全日本選手権大会バンビの部)です。その間、決勝にも行ったことなかったです。
(母親が応援に来てますね)いつも来てます。これが一番の恩返しだというか、姉もわざわざ大阪から来てくれて、そこで優勝を見せられたというのは本当に嬉しいです。
大会前、全日学優勝という目標だけで、目先のことばっかり考えていたので、あまり先のことは考えてないですが、これからも大会ごとに優勝を目指してやっていきたいです。
2位の岡野は横谷(愛知工業大)、濵田(早稲田大)という強豪を下して今年も決勝の舞台に挑んだが、最後の一本が詰め切れなかった。しかしながら、王者としての存在感を示した大会だった。
3位は伊藤礼博(日本大)と濵田一輝(早稲田大)。
伊藤は得意のラリー戦に持ち込んで芝(明治大)、萩原(愛知工業大)、野田(専修大)というサウスポーを連破。徳田にもゲームオールジュースと迫ったが、要所で決められなかった。
濵田は持ち前の粘り強い両ハンドで関東王者の小林(日本大)と東海王者の谷垣(愛知工業大)に快勝。しかし、愛工大名電の同級生・岡野に打ち負けた。
【男子シングルス】ベスト8
■男子シングルス ランキング
1位 徳田幹太(早稲田大)
2位 岡野俊介(朝日大)
3位 伊藤礼博(日本大)
4位 濵田一輝(早稲田大)
5位 三浦裕大(筑波大)
6位 横谷晟(愛知工業大)
7位 野田颯太(専修大)
8位 谷垣佑真(愛知工業大)
9位 泊航太(日本体育大)
10位 鈴木颯(愛知工業大)
11位 萩原啓至(愛知工業大)
12位 中村煌和(愛知工業大)
13位 小林広夢(日本大)
14位 手塚崚馬(明治大)
15位 白山遼(駒澤大)
16位 荒井和也(早稲田大)
日本学生卓球連盟:http://www.jsttf-takkyu.com
関東学生卓球連盟:https://www.kanto-sttf.jp
(取材=兼吉秀洋、大田川華音、成田周平)