ケアリッツ・アンド・パートナーズ2024年度後期日本卓球リーグ北海道大会が、11月6〜10日まで、北海道札幌市の北ガスアリーナ札幌46で開催。
大会最終日は女子1部の第6戦、第7戦(最終戦)が行われ、中国電力ライシスが優勝を果たした。
【優勝 中国電力ライシス】
女子1部は中国電力が6勝1敗で優勝し、前期リーグに続いて連覇を達成した。
5試合を終えて全勝のサンリツに次いで、4勝1敗で2位につけていた中国電力ライシスは、第6戦で同じく4勝1敗のデンソーと対戦。2対1とリードするも、2台進行で行われた4番、5番で先に5番の中森がカットの中田に敗れ、4番の木村対菅澤が事実上のラストに。木村は菅澤の粘り強い両ハンドに対してなかなかペースを握れない苦しい展開が続いたが、気持ちを切らさずに速攻を決めてゲームオールジュースで勝利して1敗を守り、最終戦で全勝のサンリツとの対戦を迎えた。
ストレートで勝てば文句なしで優勝が決まる中、1番で木村が三村を、2番で井が牛嶋をともに気迫のこもったプレーでストレートで下すと、3番の井/中森も気合い十分のプレーで、全日本社会人の女子ダブルス決勝で敗れている永尾/三村にリベンジを果たし、チームの優勝を決めた。
この勝利で中国電力ライシスは、前期リーグ、全日本実業団、全日本団体に続いて四冠目を獲得。ずば抜けたエースがいないにも関わらず、全国タイトルを総なめにしているのは、選手個々の技量はもちろんのこと、ベンチワークや選手たちへのサポートなど、チームの総合力が秀でていることにほかならない。
そのチーム力の高さで12月に行われるファイナル4(日本リーグのプレーオフ)も制し、国内の団体戦タイトル完全制覇なるか。要注目だ。
■中国電力ライシス・伊藤春美監督のコメント
本当にうれしいです。優勝が続いていましたので、正直プレッシャーはありましたが、その中で選手たちがしっかりやってくれたと思います。
(最終戦のサンリツ戦では)チャレンジャーの気持ちを忘れずに、今まで練習してきたことをやるしかないという気持ちで選手たちがプレーしてくれたと思います。チームを引っ張ってもらいたい最年長の二人(井と木村)が本当に良い仕事をしてくれました。あの場面で危なっかしい試合をすると、後々響きますので。(第4戦の)十六フィナンシャルグループに負けてチーム全体が落ち込みがちだったのですが、井と木村がチームを引っ張ってくれました。そうした姿勢が、サンリツ戦での二人のプレーにつながったと思います。
団体戦は5番までありますので、誰かが落としても誰かがカバーすればいいと思いますし、5番まででみんなで3点を取るという気持ちは変わらずやっていきたいと思います。
(ファイナル4を制しての完全制覇は)本当に狙いたいという気持ちは正直あります。選手たちはそれぞれやりたいことがいっぱいあるはずですが、それを我慢して練習に一生懸命時間を費やしています。その結果が試合につながればと思います。
【2位 サンリツ】
【3位 デンソー】
サンリツは、前期に続き、2位に終わった。最終日まで全勝で首位を走ったが、最終の第7戦で気迫みなぎる中国電力ライシスにストレート負けを喫し、2022年後期以来の優勝に届かなかった。
中国電力ライシス戦では、全日本社会人ダブルス王者の永尾/三村で巻き返せば逆転の糸口はあったが、ゲームオールで競り負け、涙を飲んだ。
デンソーも前期に続いて3位。前期越えはならなかったが、優勝した中国電力ライシス、2位のサンリツと大接戦を演じ、力があるところを示した。
【女子1部の最終順位】
1位:中国電力ライシス(6勝1敗)
2位:サンリツ(6勝1敗)
3位:デンソー(5勝2敗)
4位:十六フィナンシャルグループ(4勝3敗)
5位:レゾナック(3勝4敗)
6位:エクセディ(3勝4敗)
7位:広島日野自動車(1勝6敗)
8位:神戸松蔭女子学院大学(0勝7敗)
詳しい記録はこちらから
日本卓球リーグ実業団連盟外部サイト(Labo live):https://score.labolive.com/game/jttl-2024-second/match
(取材=卓球レポート)