WTTファイナルズ福岡が、福岡県の北九州市立総合体育館で11月20(水)〜24日(日)まで開催される。この大会は、男女シングルスの年間ポイントランキング上位16名、男女ダブルスの年間ポイントランキング上位8組が出場し、優勝を争う世界屈指のハイレベルな大会だ。
大会2日目の11月21日は女子シングルス1回戦8試合のうち、残りの4試合が行われ、ベスト8が出そろった。
※写真はベスト8に勝ち上がった平野美宇(日本)
陳幸同(中国) -7,8,8,-8,8 孫穎莎(中国)
王曼昱(中国) 3,9,-7,8 申裕斌(韓国)
平野美宇(日本) 9,-8,-9,9,5 ポルカノバ(オーストリア)
大藤沙月(日本) -11,10,5,11 伊藤美誠(日本)
2日目の第1試合、陳幸同(中国)対孫穎莎(中国)の同士打ちはゲームオールにもつれ込む接戦の末、陳幸同が勝利。互いが鉄壁のバック対バックから左右に勝負をかける展開になるが、ミスの少なかった陳幸同が孫穎莎をほんのわずかに振り切った。
一方、前回女王にして今大会で4連覇を狙う孫穎莎は無念の初戦敗退。世界卓球やオリンピックなどビッグマッチが続いた今年の疲れが押し寄せているのか、昨日のダブルスに続き、勝負どころで常にはないミスが出てしまった。
世界ランキング2位で参戦している王曼昱(中国)は申裕斌(韓国)と対戦。リーチの長さや女子では際立つ球威など、共通項の多い両者の試合は見ごたえのある打撃戦になったが、申裕斌の鋭い攻撃をふところの深い両ハンドで受けきった王曼昱が勝利し、ベスト8へ駒を進めた。
平野美宇はヨーロッパ女王のポルカノバ(オーストリア)とのゲームオールにもつれる接戦を制して、ベスト8進出。終盤まで、得意の鋭い攻めをリーチの長いポルカノバにさばかれ、なかなかペースを握れない展開が続いたが、最後は果敢に攻め立てて難敵を振り切った。
WTTチャンピオンズ モンペリエ優勝を筆頭に国際大会で好成績を収め、飛ぶ鳥を落とす勢いで世界ランキングを上げている大藤沙月は、伊藤美誠との同士打ちを制してベスト8に駒を進めた。伊藤の鋭い変化速攻に押されて第1ゲームを落とし、第2ゲームもジュースまでもつれる苦しい展開になったが、ここを踏みとどまると、躍動感あふれる両ハンドで伊藤を引き離した。
これで女子シングルス1回戦が全て終了し、ベスト8がでそろった。準々決勝のカードは以下の通り。
▼女子シングルス準々決勝の組み合わせ
陳幸同(中国) - 平野美宇(日本)
王芸迪(中国) - 張本美和(日本)
大藤沙月(日本) - スッチ(ルーマニア)
銭天一(中国) - 王曼昱(中国)
詳しい記録はこちらから
WTT大会関連ページ:https://worldtabletennis.com/eventInfo?eventId=2947
(取材=卓球レポート編集部)