WTTファイナルズ福岡が、福岡県の北九州市立総合体育館で11月20(水)〜24日(日)まで開催される。この大会は、男女シングルスの年間ポイントランキング上位16名、男女ダブルスの年間ポイントランキング上位8組が出場し、優勝を争う世界屈指のハイレベルな大会だ。
大会2日目の11月21日は男子シングルス1回戦8試合のうち、残り4試合が行われ、ベスト8が出そろった。
※写真は林詩棟(中国)
モーレゴード(スウェーデン) -10,11,-1,10,8 ケルベリ(スウェーデン)
張禹珍(韓国) 7,-7,-5,7,7 カルデラーノ(ブラジル)
林詩棟(中国) -8,7,8,4 A.ルブラン(フランス)
王楚欽(中国) 8,10,-11,6 フランチスカ(ドイツ)
モーレゴード(スウェーデン)対ケルベリ(スウェーデン)の同士打ちは、モーレゴードがゲームオールで勝利。中盤まではケルベリのバックストレートと回り込みフォアハンドにモーレゴードの妙味であるひらめきを封じられる展開だったが、気迫のフォアハンドで打開した。
直近のWTTチャンピオンズ フランクフルトでも両者は対戦しており、そのときはモーレゴードがケルベリに敗れているが、見事にリベンジ。モーレゴードのパリオリンピック銀メダリストとしての意地が全面に出たような試合だった。
張禹珍(韓国)対カルデラーノ(ブラジル)の一戦は、ゲームオールで張禹珍が勝利し、ベスト8進出。パリオリンピックの男子シングルスではカルデラーノの豪打に完敗を喫した張禹珍だったが、チキータをうまく使いつつ、自慢の快足を飛ばしてフォアハンドを繰り出し、強敵を退けた。
出場する大会を軒並み優勝し、今、最も勢いのある林詩棟(中国)は、A.ルブラン(フランス)と対戦。強打者同士によるノーガードの殴り合いのような試合はA.ルブランが第1ゲームを先制するが、第2ゲーム以降、厳しく先手を奪った林詩棟がペースを握って3ゲームを連取し、ベスト8へ駒を進めた。
王楚欽(中国)対フランチスカ(ドイツ)はゲームカウント3対1で王楚欽が勝利し、ベスト8進出。フランチスカも果敢に打ち合って各ゲームとも競り合ったが、王楚欽の迫力ある強打の前に1ゲームを奪うにとどまった。
これで男子シングルス1回戦が全て終了し、ベスト8が出そろった。準々決勝のカードは以下の通り。
▼男子シングルス準々決勝の組み合わせ
王楚欽(中国) - モーレゴード(スウェーデン)
デュダ(ドイツ) - ヨルジッチ(スロベニア)
張禹珍(韓国) - 張本智和(日本)
ダン・チウ(ドイツ) ー 林詩棟(中国)
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(取材=卓球レポート編集部)