WTTチャンピオンズ 仁川が、韓国の仁川にあるインスパイアアリーナで4月1〜6日に開催。WTTにおいて、チャンピオンズはスマッシュ、ファイナルズに次いでグレードの高い大会で、男女それぞれ32名のトップ選手が集い、シングルスの優勝を争う。
卓球レポートでは現地に取材班を派遣し、熱戦の模様をお伝えする。
大会最終日の4月6日は男子シングルス決勝が行われ、向鵬が李尚洙（韓国）をゲームカウント4対0のストレートで下し、優勝を果たした。
▼男子シングルス決勝の結果
向鵬（中国） 4(8,0,3,4)0 李尚洙（韓国）
好勝負が期待された地元韓国の李尚洙対向鵬（中国）の試合は、予想外の一方的な内容で向鵬が勝利した。
足を使ったフォアハンドが目立つ向鵬だが、この試合ではバックハンドが際立った。向鵬は、李尚洙の鋭い攻めに対し、手堅いバックハンドでミスなくブロックし、李尚洙が打ちあぐんだところを見逃さずに持ち味のフォアハンド強打を叩き込んでペースを握る。地元開催で決勝まで勝ち進んであっさり引き下がれない李尚洙もワイドに揺さぶるなどばん回を試みたが、ミスが出ない向鵬のバックハンドを最後まで打ち崩せず、万事休す。向鵬が李尚洙を4対0のストレートで寄せ付けず、優勝は果たした。
一方、地元開催で優勝という最高のフィナーレを飾ることはできなかった李尚洙だが、強敵を連破しての決勝進出は見事。先般、後進に道を譲るとして代表チームの引退を発表した李尚洙だが、体のキレや球威はいささかも衰えず、まだまだ力があることを示した。
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（取材＝卓球レポート編集部）
