張一博が世界卓球2010モスクワの代表権獲得
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世界卓球2010モスクワ(第50回世界選手権モスクワ大会[団体戦])の男子日本選考会が、平成21年度12月22~24日までナショナルトレーニングセンターで開催された。
世界卓球2010モスクワの男子代表は5名。すでに代表が決まっている水谷(明治大、スヴェンソン)、岸川聖也(スヴェンソン)、松平健太(青森山田高)の3人に加えて、この選考会の優勝者1名が代表の権利を得る。残りの1名については、来年1月の全日本選手権大会の男子シングルス優勝者に与えられる。全日本の優勝者がすでに代表権を得ている選手と重複した場合は、強化本部推薦として1名が選ばれることになる。
今回の選考会には総勢20名の選手が参加し、Aリーグ(10名)とBリーグ(10名)に分かれて総当たりのリーグ戦を行い、それぞれのリーグの上位2名が決勝トーナメントに進出。準決勝、決勝を行い優勝者が決められる仕組みだ。
Aリーグは笠原(早稲田大)が9戦全勝で1位になり、2位は1敗の高木和卓(東京アート)。Bリーグは松平(青森大)が9戦全勝し、張(東京アート)が1敗に2位になった。
準決勝では張が4対2で笠原に勝ち、松平は高木和にゲームオール9点という大接戦で競り勝った。代表を決める決勝は、張と松平によって争われることになった。2人はBリーグで戦っており、このときは4対1で松平が勝利していたが、決勝では張のブロックからのカウンター攻撃に松平が振り回される展開になり、松平のプレーに堅さが見えるなどの展開で、4対2で張が松平に勝ち、代表権を獲得した。
張は、1年前に行われた世界卓球2009横浜の男子選考会で、ラケット検査による失格を受けているが、そのときの思いが出たのか、優勝を決めた瞬間は顔を手で押さえていた。なお、今大会ではラケット検査は行われなかった。
これで4名の代表が決まり、残りの代表枠は1名になった。
張は初の世界卓球へ
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松平は予選では張を破っていただけに無念の2位
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選考会の記録は日本卓球協会のホームページをご覧ください。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp