石川が世界卓球2010モスクワ代表に内定 |
平成21年12月24~26日、世界卓球2010モスクワ(第50回世界選手権モスクワ大会[団体戦])の女子日本代表選手選考会が呉市総合体育館(広島・呉)で開催された。
今回の選考会は、まず30名の選手が6名ずつ5つのリーグに分かれて第1ステージを行う。その後、順位リーグ(1・2位リーグ、3・4位リーグ、5・6位リーグ)を行う。1・2位リーグで1位となり優勝した選手は、世界卓球2010モスクワの日本代表に内定する。
1・2位リーグは、最終日の残り2試合まで順位が決まらない大混戦となった。この時点で5勝2敗で3人(石川、渡辺、山梨)が並び、第1ステージで石川を下している渡辺(日立化成)が2連勝すれば自力で代表をつかめる有利な状況に。しかし、渡辺は山梨(淑徳大)との2敗対決で逆転負けして1歩後退した。
最終戦の段階で石川と山梨が6勝2敗で並んだ。どちらかが勝ってどちらかが負ければ、7勝目を挙げた選手が代表権獲得。二人とも勝てば対戦者間で勝利している石川が代表。両者敗れれば、他の3敗選手を巻き込んだ得失率計算となる。 最終戦は石川が森薗(青森山田高)に、山梨は小西(アスモ)に敗れ、6勝3敗で4選手(石川、山梨、藤沼、藤井寛)が並んだ。4者間での得失率で上回った石川が1位となり、代表権を獲得した。
これで石川は2007年ザグレブ、2008年広州、2009年横浜に続いて、4大会連続での世界卓球出場となる。
■石川佳純インタビュー
「ホントにうれしいです。これまでは期待を決めて選んでもらったと思いますが、今回は自力で代表を取れてうれしいです。(昨日の最終戦で敗れて苦しい展開でしたが)昨日のことは忘れて一から頑張ろうと思いました。広州では2敗して勝利に貢献できなかったので、モスクワでは貢献したいと思います。」
■村上監督インタビュー
「石川は3敗もしたし、世界のトップに勝とうという点では不足していると思います。ラリーやサーブレシーブが甘いので、好調の選手にやられてしまいましたね。様子を見ているラリーが多いが、ミスしてもいいから勝負して、その精度を上げていく必要があります。そうしないと世界のトップ10には入れないです。石川には期待をかけてプロツアーなどに出しているので、1位という結果には満足しています。福原、平野、石川の3人が軸だと考えているので一安心です。残りの代表は、誰が国際的に勝てるか、チームの構成やまとまりという部分を加味して決めていきたいと思います。」
石川、苦しむも4大会連続の世界卓球へ |
2位の山梨は最後まで頑張った |
渡辺は2敗対決で無念の逆転負け・・・ |
なお、すでに福原(ANA)と平野(ミキハウス)が選考基準を満たして代表に内定しており、石川を加えた3名の代表が内定。残り2名は1月の全日本選手権大会女子シングルス優勝者、および強化本部の推薦で決まることになっている。
選考会の記録は日本卓球協会のホームページをご覧ください。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp