若宮が世界卓球2011ロッテルダム代表に内定 |
平成22年12月24~26日、世界卓球2011ロッテルダム(第51回世界選手権ロッテルダム大会[個人戦])の女子日本代表選手選考会が呉市総合体育館(広島・呉)で開催された。
世界卓球2011ロッテルダムの女子代表は5~7名(2011年1月の世界ランキングで最大2名が推薦されるため)。すでに福原愛(ANA)、平野早矢香(ミキハウス)、石川佳純(ミキハウスJSC)が選考基準を満たして代表に内定しており、この選考会の優勝者が4番目の代表権内定となる。
今回の選考会は、まず30名の選手が6名ずつ5つのリーグに分かれて第1ステージを行う。その後、順位リーグ(1・2位リーグ、3・4位リーグ、5・6位リーグ)を行う。最上位の1・2位リーグで優勝した選手が、ロッテルダム行き切符を手にすることになる。
1・2位リーグは、最終日(残り2試合)まで順位が決まらない大混戦となった。この時点で自力優勝が残っているのは6勝1敗の若宮三紗子のみ。同じく6勝1敗の藤井寛子(日本生命)は第1戦で若宮に敗れているため、若宮の結果次第で逆転の目が出てくる。そのほか、5勝2敗で石垣優香(淑徳大学)と福岡春菜(中国電力)が並んでおり、この時点ではこの二人にも逆転の可能性が残されていた。
最終日の午前10時から行われた第7試合は、奇しくもこの4選手がそれぞれ激突することになり、若宮vs石垣、藤井vs福岡のカードとなった。先日行われたプロツアーグランドファイナルの21歳以下で決勝を争った若宮と石垣の一戦は、若宮が的確なカット打ちで石垣を攻略して3対1で快勝。一方、四天王寺高校の先輩・後輩対決となった藤井と福岡の試合は、立ち上がりから藤井が福岡の変化プレーを落ち着いて攻めて完封勝利。これで、優勝の行方は7勝1敗とした若宮と藤井の2名に絞られた。
最終戦となった第8試合、若宮は阿部(サンリツ)、藤井は石垣との対戦に。有利な状況の若宮だが、立ち上がりは硬さが見えて阿部に先行を許す。しかし、第2ゲームからは思い切りの良い速攻が復活。見事に3対1で阿部を押し切って、自らの力で日本代表の栄誉を勝ち取った。これで若宮は、2009年横浜に続いて2度目の世界卓球出場となる。
若宮が自力で栄冠をゲット |
藤井、同率ながら一歩及ばず |
選考会の記録は日本卓球協会のホームページをご覧ください。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp