12月21~23日に羽曳野市立総合スポーツセンター(大阪)で行われた世界卓球2014東京の日本男子代表選手選考会で岸川聖也(ファースト)が優勝し、世界卓球2014の男子日本代表に内定となった。
この大会は日本卓球協会が定めた選考会出場資格をクリアした選手20名によって世界卓球2014の男子代表選手が争われた。予選リーグは20名を2リーグに分けてリーグ戦を行い、各組上位2人が準決勝に進出。その後、準決勝、決勝と行い、優勝者1名が日本代表の座をつかむことができる。
予選Aリーグは大矢英俊(東京アート)が全勝で1位突破を決めた。2位には7勝2敗で岸川聖也(ファースト)が入り、準決勝進出。
大矢は無傷の9連勝。各試合でゲームを取られたものの要所を締めて1位で準決勝進出を決めた。
2位争いはし烈を極め、最終戦を前に岸川、森薗政崇(青森山田高)、軽部隆介(シチズン)平野友樹(明治大)の4人に準決勝進出の可能性が残されていた。しかし、岸川が最終戦に勝利し、自力での準決勝進出を手繰り寄せた。
また、このリーグには小学生の宇田幸矢(Meiji.c.s.c)が入った。勝利こそならなかったものの、予選を通過した大矢とフルゲームの接戦を演じるなど小学生とは思えない堂々としたプレーを見せた。
バックハンドカウンターを軸に全勝で予選通過を決めた大矢
予選Bリーグは8勝1敗で塩野真人(東京アート)が1位通過。続いて丹羽孝希(明治大)が7勝2敗で2位通過を決めた。
塩野はチームメイトの張一博(東京アート)に勝利するなど安定した強さを見せて準決勝進出。
丹羽は最終戦を前に6勝2敗の3位で迎えた。最終戦は2位の張と対戦。勝利したほうが準決勝進出となる一戦で思いきりのよいプレーを見せて4対0で快勝。予選突破を決めた。
粘り強いカットを武器に1位で準決勝に進出した塩野
準決勝第1試合はAリーグ1位の大矢とBリーグ2位の丹羽が対戦。丹羽は全勝で予選を通過した大矢の勢いに押され、1ゲームを失うものの、その後は4ゲームを連取し、4対1で勝利。決勝進出を決めた。
準決勝第2試合はBリーグ1位の塩野とAリーグ2位の岸川が対戦。岸川は塩野のカットに苦戦する場面はあったものの、勝負どころでポイントを重ね、3ゲームを連取。その後1ゲームを取られたものの4対1で勝利し、決勝進出となった。
決勝は丹羽対岸川という昨年のロンドンオリンピックでチームメイトとして共に戦った2人による対戦となった。序盤2ゲームはジュースにもつれる激しい戦いとなったが、この2ゲームを岸川が制すると第3、第4ゲームもその勢いのまま岸川がゲームを連取。4対0で勝利し、世界卓球2014東京の男子日本代表の座をつかんだ。
これで世界卓球の男子日本代表内定は松平健太(早稲田大)に続いて2人目。他のメンバーについては来年に行われる全日本選手権優勝者1名と全日本選手権後に強化本部推薦によって選出される2名が日本代表となる。
選考会の試合結果は以下のホームページに掲載されています。
日本卓球協会:www.jtta.or.jp/