12月24~26日に広島県立総合体育館(広島)で世界卓球2014東京(4月28日~5月5日)の女子日本代表選手選考会が行われ、田代早紀(日本生命)が優勝を飾り、世界卓球2014の女子日本代表に内定となった。
この大会は来年の世界卓球2014東京大会の女子日本代表を決める選考会で、日本卓球協会が定めた出場資格を有する40名の選手が参加した。
第1ステージは40名の選手が5つのグループに分かれてリーグ戦を行い、リーグ内の順位を決定。第2ステージはその順位に基づき、各グループ1・2位、3・4位、5・6位、7・8位の4グループに分けて10名によるリーグ戦が行われた。なお、第1ステージで対戦した選手との結果は第2ステージに持ち越された。
第1ステージ、Aグループはロンドンオリンピック女子日本代表の平野早矢香(ミキハウス)が1位、北岡エリ子(中央大)が2位に入った。平野は出場選手中唯一の第1ステージ全勝でロンドンオリンピック日本代表の貫禄を見せた。
Bグループは日本リーグで活躍する森薗美咲(日立化成)が1位、2位に鈴木李茄(専修大)が入った。森薗は鈴木にこそ敗れたが他の試合では競り合いをものにして勝利、6勝1敗で第2ステージの1位~10位リーグに進出を決めた。
Cグループは石垣優香(日本生命)が1位、天野優(サンリツ)が2位となり、日本リーグ勢が1位~10位リーグ進出を決めた。混戦のグループとなったが、石垣は最終戦で平野美宇(JOCエリートアカデミー)にフルゲームの末勝利するなど、ここ一番での集中力を見せて第1ステージ1位となった。
Dグループは谷岡あゆか(個人)が1位、前田美優(希望が丘高)が2位に入った。谷岡は伊藤美誠(スターツSC)、藤井優子(日本生命)に敗れたもののその他の試合では勝ち星を挙げ、5勝2敗。激しい上位争いを制して1位で第2ステージへ進出した。
Eグループは田代が1位、2位に中学生の加藤美優(JOCエリートアカデミー)が入った。田代は競った場面での勝負強さが光り、1位で第2ステージに進んだ。
第2ステージ、代表選手の座がかかる1位~10位リーグは最終戦を前にして平野、石垣、田代、加藤の4人の選手が勝敗数で並ぶ大混戦となった。
最後の試合で田代は天野にリードを許しながらも逆転勝ち。また、石垣は北岡、加藤は前田にそれぞれ勝利を収めた。平野は森薗と対戦し、ゲームオールジュースの末敗れた。この結果、田代、石垣、加藤の3人が勝敗で並び、当該者間の対戦成績により田代が優勝を飾った。
田代に敗れたものの安定したカットで2位に入った石垣
平野はラリーになっても打ち負けない力強さを見せた
これで世界卓球の女子日本代表内定は石川佳純(全農)、福原愛(ANA)に続いて3人目となった。他のメンバーについては、全日本選手権大会女子シングルスの優勝者1名と、全日本選手権後に強化本部推薦によって選出される1名が日本代表となる。
選考会の試合結果は以下のホームページに掲載されています。
日本卓球協会:www.jtta.or.jp/