5月13~17日、ITTFワールドツアーがミンスク(ベラルーシ)で開催された。日本勢は女子シングルスで伊藤美誠(スターツSC)、21歳以下女子シングルスで佐藤瞳(札幌大谷高)が優勝するなど、上位に多くの選手が名を連ねた。
男子シングルスは、李平(カタール)が優勝。李平は決勝でカット主戦型のフィルス(ドイツ)と対戦。3ゲームを連取した後、2ゲームを取り返されるも最後は一進一退の攻防を制して優勝を決めた。
日本勢では神巧也(シチズン)、及川瑞基(青森山田高)が4強進出を果たした。神は準々決勝で李尚洙(韓国)を破るなど、ランキング上位の選手から勝利を収めた。及川は2回戦で村松雄斗(東京アート)との同士打ちを制して勢いに乗ると、準々決勝では吉村真晴(愛知工業大)にストレートで勝利。準決勝はフィルスの攻撃を織り交ぜたプレーの前に惜しくも敗れたが、好成績を残した。
女子シングルスは伊藤がワールドツアー2度目の優勝を飾った。平野美宇(JOCエリートアカデミー)らを破り、4強進出を決めた伊藤は準決勝で森薗美咲(日立化成)と対戦。互いに譲らない展開となるが、最後はゲームオールジュースの末、17-15で激戦に終止符を打った。決勝ではコースを突いたプレーと思い切りの良さが光り、若宮三紗子(日本生命)にストレートで勝利。3月のドイツオープンに続く女子シングルスでの優勝となった。
2位の若宮は海外選手を倒して4強まで駒を進めると、準決勝ではカット主戦型の佐藤に4対1で勝利。決勝では敗れたものの上位入賞を果たした。このほか、森薗、佐藤がベスト4、平野美宇、森さくら(日本生命)がベスト8に進出するなど、日本選手が上位を独占した。
男子ダブルスはグロス/ステルンベル(デンマーク)が優勝。日本勢では及川瑞基/三部航平の青森山田高ペアがベスト8進出を果たした。
女子ダブルスは前田美優/森さくら(日本生命)が決勝で、平野早矢香/森薗美咲(ミキハウス/日立化成)ペアにストレートで勝利して初優勝。大会を通して失ったゲーム数はわずかに1と抜群の安定感を見せた。
21歳以下男子シングルスではF.ランビエ(ベルギー)が優勝を果たした。ベスト8には三部航平(青森山田高)が入賞した。
ベスト8に7人の日本選手が勝ち残った21歳以下女子シングルスは、カット主戦型の佐藤が栄冠をつかんだ。準決勝の浜本由惟戦(JOCエリートアカデミー/大原学園)、決勝の平野美宇戦(JOCエリートアカデミー)はともにゲームオールまでもつれるクロスゲームになったが、勝負どころでの強さを見せて3度目の優勝を手にした。
2位には平野美宇、ベスト4には浜本、森が入賞。また、ベスト8には早田ひな(石田卓球クラブ)、前田、松平志穂(ミキハウス)が入賞するなど、次世代を担う日本選手たちが実力を発揮した。
■男子シングルス
優勝 李平(カタール)
*3位 神巧也(シチズン)、及川瑞基(青森山田高) ベスト8 吉村真晴(愛知工業大)
■女子シングルス
優勝 伊藤美誠(スターツSC)
*2位 若宮三紗子(日本生命) 3位 森薗美咲(日立化成)、佐藤瞳(札幌大谷高) ベスト8 平野美宇(JOCエリートアカデミー)、森さくら(日本生命)
■男子ダブルス
優勝 グロス/ステルンベル(デンマーク)
*ベスト8 及川瑞基/三部航平(青森山田高)
■女子ダブルス
優勝 前田美優/森さくら(日本生命)
*2位 平野早矢香/森薗美咲(ミキハウス/日立化成)
■21歳以下男子シングルス
優勝 F.ランビエ(ベルギー)
*ベスト8 三部航平(青森山田高)
■2歳以下女子シングルス
優勝 佐藤瞳(札幌大谷高)
*2位 平野美宇(JOCエリートアカデミー) 3位 森さくら(日本生命)、浜本由惟(JOCエリートアカデミー/大原学園) ベスト8 早田ひな(石田卓球クラブ)、前田美優(日本生命)、松平志穂(ミキハウス)
今大会の記録は、国際卓球連盟(ITTF)、日本卓球協会のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟 公式HP:http://www.ittf.com
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp