4月9~16日まで中国の無錫で開催された第23回アジア選手権大会で平野美宇が世界チャンピオンの丁寧(中国)を破るなど、中国選手を連破して初優勝を飾った。
平野は4回戦で鄭怡静(中華台北)を破ると、準々決勝で丁寧と対戦。2ゲームを連取される苦しい展開となったが、1ゲームを返すと、続く第4ゲームを接戦の末に16-14で奪った。最終ゲームもジュースにもつれたが、12-10で締めて平野が劇的な逆転勝ちを収めた。
平野の勢いは止まらず準決勝では世界ランキング2位の朱雨玲、決勝では世界ランキング5位の陳夢と中国勢をいずれも3対0で破り、初優勝。日本選手としては小山ちれさん以来、21年ぶりの快挙を達成した。
男子シングルスでは樊振東(中国)が優勝。準決勝で張継科(中国)、決勝で丁祥恩(韓国)を破り、前回大会に続く連覇を達成した。日本選手では丹羽が準々決勝で世界ランキング3位の許昕(中国)を破り、3位に入賞した。
このほか、男子ダブルスでは丹羽/吉村が準々決勝で陳建安/廖振珽(中華台北)を破り銅メダルを獲得。また、女子ダブルスでは佐藤/橋本、伊藤/早田がいずれも準決勝に進出し、表彰台に上った。混合ダブルスの森薗/伊藤は決勝で周雨/陳幸同(中国)に接戦の末に敗れたが、銀メダルを獲得した。
各種目の主な記録は以下のとおりになっています。
<男子シングルス準々決勝(日本選手関係)>
丹羽孝希(日本) 10、-5、8、7 許昕(中国)
丁祥恩(韓国) -8、13、9、9 吉村真晴(日本)
<男子シングルス準決勝>
丁祥恩(韓国) -6、-9、5、7、11 丹羽孝希
樊振東(中国) 10、4、-5、4 張継科(中国)
<男子シングルス決勝>
樊振東 5、5、8 丁祥恩
<女子シングルス準々決勝(日本選手関係)>
平野美宇(日本) -3、-12、9、14、10 丁寧(中国)
<女子シングルス準決勝>
平野美宇 7、9、8 朱雨玲(中国)
陳夢(中国) 8、-9、8、11 劉詩雯(中国)
<女子シングルス決勝>
平野美宇 9、8、7 陳夢
<男子ダブルス準々決勝(日本選手関係)>
丹羽/吉村(日本) 5、7、-9、-6、9 陳建安/廖振珽(中華台北)
方博/周雨(中国) 6、-7、-8、-7 大島/森薗(日本)
<男子ダブルス準決勝>
樊振東/林高遠(中国) 5、9、3 丹羽/吉村
方博/周雨(中国) 6、-7、-8、-7 黄鎮廷/何鈞傑(香港)
<男子ダブルス決勝>
樊振東/林高遠 -5、6、7、6 方博/周雨
<女子ダブルス準々決勝(日本選手関係)>
佐藤/橋本(日本) 8、7、-7、10 金璟娥/徐孝元(韓国)
伊藤/早田(日本) 4、10、-8、10 リ・ヒョンシン/リ・ミギョン(朝鮮民主主義人民共和国)
<女子ダブルス準決勝>
朱雨玲/陳夢(中国) 9、5、8 佐藤/橋本
王曼昱/陳可(中国) 7、9、8 伊藤/早田
<女子ダブルス決勝>
朱雨玲/陳夢 8、-6、7、9 王曼昱/陳可
<混合ダブルス決勝>
周雨/陳幸同(中国) 9、7、-9、8 森薗/伊藤(日本)
●国際卓球連盟 http://www.ittf.com/
●日本卓球協会 http://www.jtta.or.jp/