2017ヨーロッパ選手権大会が9月13~17日までルクセンブルクで開催された。同大会は昨年から個人戦と団体戦の交互開催となり、今大会は団体戦が行われた。男子はドイツが2013年以来、4年ぶりの優勝、女子はルーマニアが12年ぶりにヨーロッパチャンピオンに輝いた。
男子団体は王座奪還を狙うドイツとポルトガルが決勝で対戦。ドイツは予選リーグを1位通過して順当に勝ち進むも準決勝のスロベニアに苦戦。オフチャロフが若手のヨルジッチに、フィルスがトキッチに破れるなど、2失点を喫したが、大黒柱のボルが決勝点を挙げるなど、チームを救う活躍を見せて決勝に進んだ。一方のポルトガルは、準決勝のフランス戦で5番までもつれながらも、最後はアポロニアがフルゲームの激戦を制してチームを決勝に導いた。
迎えた決勝は1番でボルがフレイタスとのエース対決をゲームオールジュースの末に勝利して、試合の流れを引き寄せると、2番のオフチャロフ、3番のフランチスカも続きドイツがストレート勝ち。ドイツが2013年以来4年ぶりのヨーロッパ王者に輝いた。
このほか、準々決勝でスウェーデンに勝利したスロベニアが初のベスト4入賞。スロベニアはエースのトキッチと若手のヨルジッチの活躍が光り、優勝したドイツにも2対3と迫るなど、躍進を果たした。S.ゴズィー、ルベッソンといった実力者を擁したフランスはポルトガルに敗れて準決勝でストップ。ポルトガル戦は0対2の劣勢から5番まで持ち込んだが、最後に力尽きた。
女子団体決勝はルーマニアと3連覇中のドイツが対戦。ルーマニアはサマラ、モンテイロ・ドデアン、スッチの布陣で予選リーグを1位通過すると、決勝トーナメントでは1ゲームも落とさずに決勝に進出。一方のドイツは、準決勝でオランダに苦しみながらも3対2で勝利し、4連覇に向けて決勝へと勝ち進んだ。
決勝はトップでサマラが劣勢からハン・インに逆転勝ちしてルーマニアが先制。一方のドイツもシャン・シャオナがモンテイロ・ドデアンをストレートで破り、対戦成績を1対1とした。その後、1点ずつを取り合って迎えた5番では、モンテイロ・ドデアンがハン・インに3対1で勝利。ルーマニアが見事12年ぶりに欧州チャンピオンのタイトルを獲得した。
ベスト4にはオランダとロシアが入賞。オランダはこれまでチームをけん引してきたリ・ジャオが抜けて苦しい戦いを強いられたがリ・ジエ、エアラントが得点源となって準決勝に進出。ロシアはミハイロワの活躍が光り、ベスト4進出を果たした。
男子団体
優勝:ドイツ、2位:ポルトガル、3位:スロベニア、フランス
女子団体
優勝:ルーマニア、2位:ドイツ、3位:オランダ、ロシア
今大会の記録は、国際卓球連盟のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟 公式HP http://www.ittf.com