10月20~22日までリエージュ(ベルギー)で開催中の男子ワールドカップ。決勝トーナメント準決勝ではボル(ドイツ)が馬龍(中国)を、オフチャロフ(ドイツ)がS.ゴズィー(フランス)をいずれもゲームオールジュースの末に破り、決勝進出を決めた。
ボルが世界王者・馬龍との死闘を制して決勝進出を決めた。ボルは序盤から馬龍にゲームの主導権を握られるケースが続いて1対3とリードを許す。しかし、ここから驚異の反撃を見せて第5、第6ゲームを連取して追い付く。
迎えた最終ゲームはボルがサービス、レシーブで先手を奪い、強打を仕掛けるなど4-1とリード。しかし、続くラリーで馬龍のブロックがネットにかかった後にエッジイン。これで流れが変わったか、馬龍が4連続得点で逆転。嫌な流れとなったボルだが、強烈なループドライブ、馬龍のミドルを的確に付いたドライブで得点を重ねて再度逆転。この後、終盤まで互いに譲らない展開が続き8-8となったところから、ボルが馬龍のフォアサイドを打ち抜く強烈なバックハンドドライブで2連続得点。10-8と勝利に王手をかけた。追い込まれた馬龍はミドル前のサービスからフォアハンドドライブで攻め立てて10-10と追い付く。ここで世界王者が踏みとどまるかと思われたが、次のラリーではボルが低く、鋭いバックハンドドライブで馬龍のミスを誘って得点。最後は馬龍のバックサイドを厳しく付く巧みなレシーブで、馬龍のドライブミスを誘い、ボルが激闘に終止符を打った。
ボルが馬龍に個人戦で勝利したのは、今大会と同じくベルギー・リエージュで行われた2008年ワールドカップ以来のこと。くしくも同じベルギーの地で世界チャンピオンを下して決勝へと駒を進めた。
もう一方の準決勝ではオフチャロフが、水谷(日本)を破り勢いに乗るS.ゴズィーにゲームオールの末に勝利。この結果、決勝はボルとオフチャロフによるドイツ勢同士の対決となることが決まった。決勝はこのあと、日本時間の22時30分から行われる予定だ。
<準決勝>
ボル(ドイツ) -6,-9,9,-9,7,5,10 馬龍(中国)
オフチャロフ(ドイツ) -6,2,8,-10,-7,4,8 S.ゴズィー(フランス)
<決勝>
22:30~ ボル(ドイツ) 対 オフチャロフ(ドイツ)
詳細は下記のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟(ITTF)2017男子ワールドカップ:https://www.ittf.com/tournament/2778/liebherr-mens-world-cup