10月20~22日までリエージュ(ベルギー)で開催中の男子ワールドカップ。決勝トーナメント準々決勝では水谷隼(木下グループ)、丹羽孝希(スヴェンソン)がベスト4入りを狙ったがいずれも敗れ、準決勝進出とはならなかった。
水谷はS.ゴズィー(フランス)と対戦。鋭い両ハンドドライブで両コースを突くゴズィーに対して、水谷はサービスからの攻撃で得点を重ねる。互いにゲームを取り合う形が続き、ゲームカウント2対2で迎えた第5ゲームは9-10から水谷がゴズィーを後ろに下げてラリーを優位に進めたが、最後はゴズィーのロビングがエッジイン。アンラッキーな形でゲームを落とした。続く第6ゲームを取り返した水谷だったが、最終ゲームはレシーブから積極的にチキータで攻めるゴズィーにリードを許す展開が続き、8-11で敗戦。2015年以来5度目のベスト4入りにわずかに届かなかった。
丹羽は馬龍(中国)と対戦。第1ゲームは3-7とリードを許したところから馬龍のフォアサイドを突く攻撃で5連続得点を挙げるなどリードをしたが、勝負どころでミスをしない馬龍がジュースの接戦を制して先制点を挙げた。続く第2、第3ゲームも馬龍が連取して、ゲームカウント3対0とリード。反撃したい丹羽は第4ゲームを取り返したが、勝利ならず。ゲームカウント1対4で敗れ、準決勝進出とはならなかった。
このほか、ベスト4にはボルとオフチャロフ(ともにドイツ)が入った。ボルは林高遠(中国)とのフルゲームの大激戦を制して準決勝進出。最終ゲームは4-10と窮地に追い詰められたが、ここから驚異の逆転勝ち。レシーブに苦しんだボルだったが、ラリー戦で粘り強く戦い、中国の若手を撃破した。林高遠は、世界卓球2017デュッセルドルフでも許昕に最終ゲームで10-5とリードしたところから逆転負けを喫したが、今大会でもあと一歩で勝利を逃す悔しい結果となった。なお、決勝トーナメント準決勝は18:00(日本時間)から行われる予定だ。
<決勝トーナメント準々決勝>
馬龍(中国) 11,9,5,-9,8 丹羽孝希(日本)
ボル(ドイツ) -5,-11,9,-9,9,12,11 林高遠(中国)
S.ゴズィー(ロシア) 7,-6,11,-11,9,-7,8 水谷隼(日本)
オフチャロフ(ドイツ) -9,-8,10,9,7,-10,7 シバエフ(ロシア)
<決勝トーナメント準決勝>
18:00~ 馬龍(中国) 対 ボル(ドイツ)
18:45~ S.ゴズィー(フランス) 対 オフチャロフ(ドイツ)
詳細は下記のホームページに掲載されています。
国際卓球連盟(ITTF)2017男子ワールドカップ:https://www.ittf.com/tournament/2778/liebherr-mens-world-cup