5月3日、茨城県水戸市で水谷隼選手(木下グループ)を招いての卓球イベントが開催された。このイベントは、一般社団法人 水戸456会が「スポーツを通じて水戸を元気な街に」をテーマに企画したもので、水谷選手の卓球イベントを開催するのは、昨年に続いて2回目となる。
会場となった4月に竣工したばかりのアダストリアみとアリーナには、約3000人もの観客が詰めかけた。
イベントは、水谷選手のほか、地元・茨城県出身の吉村真晴選手(名古屋ダイハツ)、及川瑞希選手(専修大)を加えた超豪華メンバーで行われ、自身の練習や技術解説や場内から参加者を募ってのワンポイントレッスン、エキシビジョンマッチなど、盛りだくさんの内容で進行。
途中には、今年行われた全日本選手権大会で茨城県初のジュニア女子チャンピオンになった出澤杏佳選手(大成女子高)も特別参加し、水谷選手や吉村選手、及川選手とダブルスやシングルスを行って会場を大いに盛り上げた。
イベントは、選手たちのサイン入りグッズやバタフライの高性能ラバーが当たる抽選会で大盛況のうちに閉幕。トップ選手たちのスーパーテクニックと、それを応援する観客が一体となり、会場中で笑顔がはじけた一日になった。
●水谷隼選手のコメント
「たくさんの方々が来てくれて素晴らしいフェスティバルになったと思います。普段は勝負の世界に生きているんですけど、こうやってファンの方々と触れ合って、あらためて卓球の素晴らしさを感じさせてくれますし、がんばろうという勇気をもらえます。
僕自身、卓球を始めたときから自分のために卓球をやるというのはあんまり考えていなくて、自分のプレーを見たい人がいたり応援してくれる人がいたり、そういう人たちのために自分は最高のプレーを魅せられるようがんばっているので、応援してくれる方がいなければここまで卓球は続けていないと思います。卓球を好きでやっているので、これから代表争いが始まるんですけど、そんなに東京オリンピックのことは意識せずに、今日みたいに楽しくできればいいなと思います。今回、世界卓球2019ブダペストであまりいい成績残せずに落ち込んでいたんですけど、今日パワーをたくさんもらいました。
僕のプレー、世界トップのプレーを生で初めて見たという人もたくさんいたと思うんですけど、そこでテレビとは違う卓球のすごさ、また普段の試合とは違う卓球の面白さ、そういうものを感じていただけたらすごくうれしいです。今回のイベントのように楽しむ卓球は大好きだし、競技として相手を全力で倒しに行く卓球も大好きです。両方がこのまま続いてくれたらいいなと思います」
●吉村真晴選手のコメント
「久しぶりに(地元の)茨城に帰ってきて、自分のプレーをみなさんにお見せすることができて、非常に楽しかったですし、久しぶりにこういったイベントをしたので、すごい新鮮な気持ちでイベントをすることができました。
やはりあらためて水谷選手の人気というか偉大さを感じることができました。水谷さんとは2回目のイベントなんですけど、僕自身が楽しませてもらえました。あっという間に時間がすぎてしまいました。
たくさんの方と触れ合うことによって、より自分が応援していただいているというのを実感できましたし、この力を次回の大会につなげていって、自分自身もっともっとビッグになれるように頑張っていきたいと思います」
●及川瑞希選手のコメント
「3000人というすごいたくさんの方に来ていただいて、うれしかったですけど、緊張して最初どうなるかと思いましたが、いい形で成功で終われたのでとってもよかったです。
普段はなかなか練習ばかりで、こういったファンと触れ合う時間は貴重な時間だと思うので、今日はとても楽しかったです」
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(取材=猪瀬健治)