Tリーグは2019-2020シーズンの開幕戦(8月29日 木下マイスター東京vs岡山リベッツ/8月30日日本生命レッドエルフvs木下アビエル神奈川)およびファイナルにて、リプレイ チャレンジ(ビデオ判定システム)を導入する。以下がリプレイ チャレンジの実施に関する概要だ。
■制度の概要
(1)申立権者
リプレイ チャレンジの申し立ては監督が行うこととし、監督からの申し立てがあった場合にのみビデオ判定を行う。
(2)申立の時機
対象となるラリーの終了後、両選手が次のサービスの構えに入るまでに申し立てなければならない。
(3)対象となるプレー
・サービスのレット
・ラリー中のエッジ・サイド
(4)申立回数
1マッチあたり各チーム1回。
リプレイ チャレンジの申し立てにより審判のジャッジが覆った場合は、1回とカウントしない。
(5)ビデオ判定の実施
判定用のビデオ映像は、主審、副審が確認し、最終のジャッジは、主審が行う。
(6)判定用カメラの取り扱い
ネットサポートに取り付けるカメラを含む機材は、ネットサポートの一部とする。
例:ボールがカメラに当たり、相手コートに入った場合は、ネットイン。選手の身体の一部がカメラに触れてしまった場合は、ミス。
■ビデオ判定の流れ
1 監督によるリプレイ チャレンジの申し出。
2 審判が承諾。
対象プレーについてリプレイ チャレンジの申し立てがあった場合、主審はこれを承諾する。
対象プレー以外のプレーで、申し出があった場合、主審はこれを却下する。
3 主審が ①リプレイ チャレンジの申し立てがあった旨 ②リプレイ チャレンジの申し立てがあったチーム名 ③リプレイ チャレンジを行うこと をアナウンスする。
4 リプレイ チャレンジ中、選手はベンチに戻ることはできない。リプレイ チャレンジ中のアドバイスは禁止する。タオルの使用は可とする。
5 主審、副審が映像を確認する。Tリーグ競技部は必要な補助を行う。
6 判定の結果は、主審(又はTリーグ競技部)が会場に向けてアナウンスし、伝達する。
7 審判得点版付近に、使用回数を表示する。
8 試合再開。
Tリーグでは、リプレイ チャレンジ(ビデオ判定システム)の導入について次のようにコメントしている。
『Tリーグは「卓球を科学する」ことで、卓球の魅力を高めることを理念の中に掲げています。他のスポーツでもビデオ判定システムを導入することが進められている中、卓球というスポーツにおいても、映像の力を借り、より迅速により正確な判定で試合進行をしていく為、リプレイ チャレンジを試験運用いたします』
なお、リプレイ チャレンジ(ビデオ判定システム)は、Tリーグの「イメージングテクノロジーパートナー」であるソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社が提供する映像関連技術・システムにより運用される。