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平成23年度全日本選手権大会初日:1月17日

平成23年度全日本選手権大会、開幕! ~6日間の熱戦開始~

石川佳純が選手宣誓

 今年度の日本一を決める「平成23年度全日本卓球選手権大会」が開幕した。1月22日までの6日間、全7種目で覇権が争われる。大会初日は、混合ダブルスとジュニア男女、開会式が行われた。

 開会式は、競技開始前の午前11時から開始された。
 今回の開会式では入場行進を行わず、トップシード選手らが着席して行われた。前年度優勝の水谷隼(明治大学)から天皇杯、石川佳純(全農)から皇后杯が返還された。


上位シード選手が開会式に参加


混合ダブルス、前回王者の瀬山・坂本が敗退 ~ベスト16が決定~

前回優勝の瀬山・坂本が敗れる波乱

 混合ダブルスは1~3回戦が行われ、ベスト16が出そろった。
 連覇を狙う前回王者の瀬山辰男・坂本夕佳(リコー・中央大)は、3回戦で久住・鈴木(専修大・札幌大谷高)と対戦。
 瀬山・坂本は鈴木の丁寧なつなぎと久住の思い切りの良いフォアハンドに手を焼いた。昨年は見事なコンビネーションを見せた鋭い瀬山の切れと坂本の速攻が陰を潜め、置きに行くプレーに付け込まれてゲームオールに持ち込まれた。最終ゲームは立ち上がりからリードを奪われると、そのまま押し切られてしまった。
 ≫この一戦から今日のナイスゲームを選出



 今年の混合ダブルスは、序盤から各カテゴリーのチャンピオンが登場した。
 全日本女王の石川(全農)とアジアジュニア王者の吉村(野田学園高)が新コンビを結成。初戦となった2回戦、田村・松浦(アスモ)の丁寧なコース取りにミスが出て、いきなり1ゲームを先行される展開に。これで目が覚めた吉村・石川は、高い位置取りでの両ハンド攻撃を広角に決めて逆転勝利。続く3回戦は松下・小鉢(希望が丘高・中村学園女子高)を3対1で退けた。


新女王・石川はアジアJr王者・吉村とのコンビ

 女子ダブルスのディフェンディング王者の若宮(日本生命)は、松平賢二(青森大)との新コンビ。二人とも世界卓球2011ロッテルダムのダブルスでベスト8入りした実力を発揮して、2・3回戦ともストレート勝ちを収めた。
 今年の全日本学生タイトルホルダーで組んだ神・平野(明治大・東京富士大学)。女子ダブルスを制した平野がサウスポーからのフォアハンドでチャンスを広げ、男子シングルス優勝の神が猛然と両ハンドで打ち抜いて2試合連続完封勝利。次はベスト8をかけて夫婦ペアの吉田・小西(OVERLIGHT)と対戦する。
 インターハイ女王の鈴木(青森山田高)は、先輩の上田(青森大)とのペア。序盤こそ不慣れなコンビで2試合とも1ゲームを失ったが、徐々にエンジンが掛かりはじめて3対1で押し切った。次戦は第2シードの阿部兄妹に挑む。

 女子シングルスと女子ダブルスを制した実績を持つ平野早矢香(ミキハウス)が、混合ダブルスに初挑戦。個人戦完全制覇をもくろむ平野は、平成21年度に準優勝している藤本(近畿大)をパートナーに選んで2連勝。4回戦は第3シードの塩野・亀崎(東京アート・KTGクラブ)と対戦する。


若宮と賢二は世界ベスト8同士

学生ペアの神・平野が快勝

高校女王の鈴木は先輩・上田

平野早矢香が混合ダブルス初出場

 今大会最年長の村上力(桔梗苦羅舞)が愛娘の富貴と組んで登場。昭和55年度に妻・美枝子とのペアでこの種目を制しており、31年ぶりの優勝と意気込んで1回戦で笹木・加藤(TENRYU・高富中)と対戦した。村上は巧みな台上プレートつなぎのコース取りで富貴の強打を引きしだしてゲームオールに持ち込むが、最後は一歩及ばず力尽きた。
 一方、大会最年長の伊藤美誠(豊田町卓球スポ少)は、同じチームの中学3年生・加藤とコンビを組んだ。1回戦で大学生の飯野・秋田(大正大)に挑んだが、ラリー戦での非力さを突かれて1対3で惜敗した。


村上親子は惜しくも競り負けた

伊藤美誠ペアは力負け・・・


ジュニアは今年も小・中学生が健闘 ~平野美宇らが順当勝ち~

美宇ちゃん、人気も実力も上昇中

 ジュニア男女は1回戦が行われ、次世代を期待される注目選手が続々と登場した。
 新・天才卓球少女として注目される平野美宇(ミキハウスJSC山梨)。昨年の全日本カデット13歳以下を制するなど、この1年で一段と力を付けた。1回戦で小川(宮古Jr.卓球クラブ)のカットをしっかりと打ち抜いて完勝し、2回戦に駒を進めた。

 そのほかの全日本カデットのタイトルホルダーも順当に勝ち上がった。
 女子14歳以下で優勝した全中王者の平(Shochi Jr.)は乙井(松山北中)との中学対決で大苦戦したが、最後は強気の攻めで振り切った。
 男子14歳以下優勝の三部(青森山田中)は安定的な両ハンドプレーで中根(川口県陽高)を完封。13歳以下優勝の木造(美崎クラブ)は多彩な両ハンド攻守で三井(春日中)をうまくかわした。

 また、青森インターハイの男子ダブルスを制した有延(野田学園高)が早くも1回戦から登場。昨年度は一般の部で5回戦に進出したハイテクニックを見せて快勝した。


全中王者の平は辛くも勝利

三部は安定感抜群のプレー

木造は抜群のテクニックを披露

有延、1回戦からの上昇を狙う


今大会の模様は、卓球レポート3月号に掲載

復興への想いを忘れない

 昨年の東日本大震災から10ヶ月。今回の全日本には被災した地域からの代表も多数参加している。
 会場には日本卓球協会が掲げる「WASURENAI 3.11」というメッセージの横断幕が掲示され、その想いを改めて胸に刻んでいる。

 今大会の模様は 3月号(2/20発売予定)に掲載予定。

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