あいにくの雨模様だったが会場の桃太郎アリーナはたくさんの観客が来場し熱気に包まれた。結果は男子が韓陽(東京アート)、女子は侯琳(サンリツ)が優勝した。
男子シングルスは韓陽が優勝 ~3年ぶり5回目の栄冠~
韓陽が5回目のV
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出場予定だった全日本チャンピオンの水谷(明治大)が欠場し、混戦模様の男子シングルスを制したのは韓陽。
今大会の韓陽は初戦の坂本(協和発酵キリン)、2回戦は同僚で日本代表の張一博(東京アート)、準々決勝で並木(シチズン)と続けてゲームオールの苦しい試合を乗り越えた。そして決勝でも後輩の水野(東京アート)に今大会4回目のゲームオールに持ち込まれたが、懸命に動いて裏面とフォアハンドドライブの連係で粘り強く戦って優勝を果たした。1月に赤ちゃんが誕生した韓陽は、いつも以上にうれしい優勝となった。
2位に食い込んだのは水野。木方、田勢(ともに協和発酵キリン)、加山と強豪を連破しての決勝進出は見事。ストレートへのバックドライブが冴え、打球点の早いラリーで常に主導権を奪って試合を有利に進めた。
3位にはスウェーデンでプレーしさらなる成長を遂げている下山(協和発酵キリン)と、鉄壁ブロックのベテラン加山(原田鋼業)が入賞した。
4度ゲームオールを制した |
水野、競り負けるも健闘光る |
スウェーデン帰りの下山が4強 |
加山がベテランの味でベスト4入り |
女子シングルスは侯琳が優勝 ~見事に2連覇達成~
侯琳が強豪を抑えて2連覇 |
女子シングルスは世界卓球2010モスクワの日本代表が全員出場して大きな注目を集めた。試合は序盤から好試合が続発。その中で優勝を勝ち取ったのは侯琳(サンリツ)。
侯琳は、伊藤(十六銀行)、李佳、藤井(ともに日本生命)、福平を破って見事に大会2連覇を達成した。両ハンド攻撃の威力と安定感に加えて、持ち前の精神力の強さを見せた。
2位は福平(日立化成)。左ペン表速攻型でブッシュとフォアハンド強打が冴えをみせて、準決勝で福原愛に勝利した。
3位には、福原(ANA)と藤井(日本生命)が入賞。福原は平野(ミキハウス)との日本代表対決をゲームオールでものにした。藤井は石川(ミキハウスJSC)を圧倒してストレートで勝利を収めた。
侯琳が安定感抜群のプレー |
福平は日本代表2選手を撃破
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福原は平野に競り勝つ |
藤井は石川を圧倒
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本大会の模様は・・・ ~卓球レポート6月号に掲載~
大会では試合前の入場と全試合後、選手たちによるサインボール投げを行いファンサービスを行った。
愛ちゃんがサインボールを打ち上げた!
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本大会の記録は、日本卓球協会、日本卓球リーグ実業団連盟のホームページに掲載されています。
日本卓球協会 公式HP:http://www.jtta.or.jp
日本卓球リーグ実業団連盟 公式HP:http://www.jttl.gr.jp
なお、本大会の模様は 6月号(5/20発売予定)に掲載予定。
現地取材班:小畑賢二(卓球レポート編集部)