男子:大矢英俊(青森大)が優勝
大矢が学生タイトル獲得
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男子決勝は、全日学準優勝の大矢と、昨年4位の森田(中央大学)が対戦した。大矢は準々決勝で苦手の塩野(早稲田大)、準決勝で全日学3位の軽部(明治大)を下して決勝に進出。一方の森田は、トーナメント1回戦で学生王者の松平(青森大)に競り勝つなど、安定した攻守で勝ち上がった。
ゲームは序盤から大矢が猛攻を仕掛ける。台上で先手を取ってからのライジングドライブで森田を圧倒して2−0とリード。第3ゲームは森田がサービス・レシーブで優位に立ってからの両ハンド攻撃で奪い返すが、第4ゲームは再び大矢の攻撃が火を噴いて3−1と王手をかけた。すると第5ゲームも立ち上がりから全開プレーで5対0と引き離すと、森田がたまらずタイムアウト。この間で流れが変わって6対7と森田が逆転すると、何とかジュースで競り勝って3−2に。第6ゲームはシーソーゲームとなるが、森田が粘って3−3に追い付いた。
こうなると最終ゲームは森田のペース。焦る大矢にミスが出て0対4とリード。しかしここから大矢が丁寧な連打をバックに集め、流れを引き戻して8対7と逆転。そのまま一気に攻めきって11対7で押し切った。
学生初タイトルの大矢は「中学3年の全中以来のタイトルです。2位が多くて、このまま優勝できないかと思っていたので、すごくうれしいです。当面の目標は、年末の世界卓球2009代表選考会で代表権を獲得したいです。そして来年の全日本で優勝を狙います。」と照れながらコメントした。
大矢が最後に連打を決めた |
森田は逆転したが・・・
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強気のプレーで久々の栄冠
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なお、3位決定戦は軽部(明治大)と李萌(朝日大)で行われた。中陣からフォアハンドで攻める李と前陣カウンターを狙う軽部、両者譲らず好ゲームとなるが、軽部が第5・6ゲームをジュースで連取して競り勝った。
軽部はカウンターが冴えた |
李萌は打撃戦で競り負けた
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女子:高瑜瑶(専修大)優勝
高瑜瑶が昨年のリベンジ果たす
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女子決勝は秀光の同級生対決となり、前回準優勝の高と、阿部(淑徳大)が対戦した。
高は、李(日本体育大)、照井(早稲田大)、劉テイ(東京富士大)という強豪を下して決勝進出。一方の阿部は、手堅いブロックで梶本(早稲田大)、杉本(専修大)との高速バトルを制して勝ち上がった。両者は予選リーグでも対戦しており、そのときは阿部が3−2で競り勝っている。
試合は立ち上がりからバッククロスで先手の探り合いとなり、交互に取り合って1−1に。第3ゲーム以降も接戦となるが、勝負所で高が回り込んでフォアハンドを決めて、3ゲームを連取。4−1で阿部を下してうれしい初優勝を手にした。
栄冠を手にした高は「阿部さんは同じ高校なので手の内を知っている同士。バック対バックだけでは勝てないと思って、フォアハンドを使って攻めました。昨年は決勝に出て満足してしまいましたが、終わってから悔しくなりました。ですから今回はすごく優勝したかったです。」と笑顔で語った。
高が積極的なフォアハンドで勝利 |
阿部、敗れるも健闘が光った
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3位決定戦は杉本(専修大)と劉テイ(東京富士大)で争われた。中陣からの両ハンドドライブで攻め込む劉が、杉本の速攻を封じて4−2で勝利を収めた。
劉が力強いドライブで攻めた |
杉本は一歩及ばず・・・
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今大会の記録は、関西学生卓球連盟のホームページに掲載されています。
関西学生卓球連盟 公式HP:http://homepage2.nifty.com/ksttf
なお、今大会の模様は 1月号(12/20発売予定)に掲載予定。
現地取材班:兼吉秀洋(卓球レポート編集部)