3月14~18日、第64回東京選手権大会が東京体育館にて開催された。昨年は東日本大震災の直後にキャンセルされたため、2年ぶりの開催となった。男子シングルスは高木和卓(東京アート)、女子シングルスは肖萌(アスモ)、男子ジュニアは東勇渡(エリートアカデミー/帝京)、女子ジュニアは浜本由惟(エリートアカデミー)、男子カデットは木造勇人(美崎クラブ)、女子カデットは平野美宇(ミキハウスJSC山梨)が優勝を飾った。
高木和卓がトップ12に続き初V | 肖萌が中国人対決を制し初優勝 |
男子は世界選手権ドルトムント大会を控え、東京選手権大会で優勝経験もある丹羽(青森山田高)と全日本選手権大会ベスト8、ジャパントップ12で優勝と好調の高木和卓の対戦となった。序盤は丹羽の超攻撃的な前陣カウンターが好調で2−1とリードするが、中陣でフットワークを使い粘り強く攻め続けた高木和に徐々に流れが移ると、強引に攻める丹羽にミスが増え始め、安定したプレーの高木和が一気に4−2とし初優勝を決めた。
ベスト4には前回チャンピオンの張一博(東京アート)を豪快なドライブ連打で破った神巧也(明治大)と安定したカットと威力のある攻撃で森薗(青森山田高)、町(青森山田高)ら高校生を退けた塩野(東京アート)が入った。
安定感のあるプレーの高木和が丹羽を破り優勝 |
女子シングルスの決勝は、肖萌(アスモ)と彭雪(サンリツ)の実業団中国人対決。肖萌は攻撃的な両ハンドで準決勝で森薗(日立化成)をストレートで下して決勝進出。中国超級リーグでも活躍してた彭雪は安定した攻守が持ち味。決勝は少し台から距離をとって落ち着いてコースをつく彭雪を肖萌が強打で攻めるという展開。2−0から2−2と追いつかれた肖萌に不利な展開かと思われたが、最後まで強打で攻めきった肖萌が彭雪のかたい守りを破って4−2とし初優勝を飾った。
ベスト4には守備力の高いカット主戦型の鄭詩暢(上海華東理工大・中国)と森薗美咲(日立化成)が入賞した。
肖萌がアグレッシブなプレーで守りの堅い彭雪を振り切った |
男子ジュニアは東が三部(青森山田中)を得意の速攻で下し初優勝。女子ジュニアは浜本が回転量の多い両ハンドドライブで加藤(高富中)をストレートで下し初優勝。
男子カデットは木造が勢いのあるプレーをする松山(愛工大附属中)とのラリー戦を制し初優勝。女子カデットは全日本選手権大会で活躍した平野が馬場(大成中)のピッチの速い両ハンド攻撃に対応し、威力のあるボールで攻めきった。
今大会の記録は東京都卓球連盟のホームページに掲載されています。
東京都卓球連盟 公式HP:http://www.tttf.jp
なお、今大会の模様は卓球レポート5月号(4/20発売)に掲載予定。
現地取材班:佐藤孝弘(卓球レポート編集部)